1162│八右衛門出口

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ソース場所:北杜市大泉町谷戸 八右衛門出口

●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会    
●画像撮影  : 201年月日
●データ公開 : 2017年01月05日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

 

[概要]

八右衛門出口     北巨摩郡大泉村谷戸
むかし谷戸八右衛門という人が、八ヶ岳の高原へ狩猟に行って山火事に逢い、焼けた木の頂に一匹の小蛇が逃げ上がっているのを、手にした弓をさしのべて弓の先にその蛇を巻きつかせ、安全の場所へ持って行って蛇を逃がしてやった。数日後八右衛門の昼寝の夢に大蛇が現れ、先日の助命の礼を述べ、これを望むところに挿せばそこから水が涌くといって、一本の楊枝をくれた。試みに裏山へ挿してみると忽ちそこから清水が涌いた。後に村人がこの水を無断で使用して田を作ったので、八右衛門が怒って楊枝を抜き取ると湧水が止まった。下流の人々は困って陳謝し、以後は年々水の使用料を支払うこととし、八右衛門が承知して楊枝を挿すと、再び泉は湧き出した。この泉を八右衛門出口と呼び、傍に繁っている大木はその時彼が挿した楊枝で、現今でも下流の人々は水年貢を納めているという。 (口碑伝説集)

一説には、谷戸八右衛門の娘お花が山遊びに行き、道に迷って困っていると、白髪の老人が現れ娘を伴って行った。老人の家に行き彼の疲労を治してやると、老人は喜んで「お礼には望みのものをやる」という。娘が水を所望すると翁は一個の水の玉を渡し、これを望む所へ投げると水が涌くと云って姿を消した。娘は玉を抱いて我が家へ帰ったが、その間に幾十年過ぎたのか、村の様子は変わり知人もなく、自分もいつの間にか白髪の婆となっていた。娘は悲しさのあまり昔の持山の窪地へ玉を投げると、そこから清水が湧き出した。村人は今もこれを八右衛門出口と呼び。又「お花べえし」という地名も残っている。 (口碑伝説集)

土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会

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北杜市 八右衛門出口湧水
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