物語
Old Tale
#1239
埋めた金坑
ソース場所:早川町保
●ソース元 :・ 早川町 公式HP
http://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/spot/legend/index.html
●画像撮影 : 201年月日
●データ公開 : 2017年10月18日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。
[概要] 江戸時代、保の十一人の住民が金鉱探しをした。「誰が見つけても山分け」と約束したが、一人が見つけたのを黙って独り占めした。彼が景気よく暮らす様子を怪しんだ残りの十人は独り占めしているのを知り、殺すことにした。これを知った独り占め男は夜、密かに坑口を埋め、息子に宝のありかを示す暗号を伝え出奔したと云う。
埋めた金坑(保)
寛文頃のことと伝えられている。信玄時代の金山最盛時の再現を夢見て、保の十一人の人達が金鉱探しを相談した。「誰が見つけても十一人の者の共有にする」と約束した。
十一人は山へ出かけた。某は一番のりで登って行った。彼は途中小便のため立ちどまった。小便をしながら見るともなく、あたりを見ると白い地肌に黒い筋が現われている。「おやっ」と叫んで手で掘ってみると金の脈らしい。某はこれを仲間に秘して、そこから一人で帰ってしまった。
その後間もなく某の暮らしははでになり、次第に人々の目について来て「あいつはばかに金まわりがよくなったじゃないか」という評判が広まって行った。秘かに探ってみると独りで、金を掘っていることがわかった。「約束違反だから殺せ」「いや殺してしまっては、おしまいだから殺さずに、金のありかを白状させろ」等々十人の意見は区区だったが、殺せという声が強くなった。
これを聞いた某は夜ひそかに山に登り、坑口に大石を転がしこんで、ふたにしてしまって誰にもわからないようにし、朝日さす 夕日輝く石の下に宝をいけておくぞよと息子に言い残して出奔し、その行方は遂にわからなくなってしまった。某が金を掘りあててからの栄華は、実にものすごいもので、屋敷神の社殿は全部金の板を使ってあったと言われている。
http://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/spot/legend/index.html
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山梨各地に伝わる昔話や伝説、言い伝えを収録しています。昔話等の舞台となった地域や場所、物品が特定できたものは取材によって現在の状態を撮影し、その画像も紹介しています。