1502│岩殿山の鬼退治(大月市周辺のお話)

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ソース場所:大月市

●ソース元 :・ 山梨県連合婦人会 編集・発行(平成元年)「ふるさとやまなしの民話」
●画像撮影  : 201年月日
●データ公開 : 2018年05月07日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

 

[概要]

岩殿山の鬼退治

昔、昔、岩殿山に大きな赤鬼が棲んでいて、里に出ては女や手どもをさらったり、牛や馬を盗んで食べたりしたので、里人たちは大そう困っていたそうです。
この山の東の方に百蔵山(桃倉山)という山があって、その麓の葛野川に大きな桃が一つ転がり落ちて、川下へ流れ行ったそうです。
上野原の鶴島というところに仲の良いお爺さんとお婆さんが住んでいて、お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんが川で洗濯をしていると、川上からドンブリコドンブリコと大きな桃の実が流れてきました。「何とでっかい桃だんべえ」と、拾い上げたお婆さんは家に持って帰り、お爺さんと一緒に食べようと思って割ったところ、中から可愛い元気な男の子が生まれてきました。
桃太郎と名づけられたその子どもは、やがて強く逗しく成長し、岩殿山の鬼のことを聞き、「ひとつ退治してやろう」と、お婆さんにキピ団子をつくってもらって出かけました。
途中犬目というところで犬を、鳥沢でキジを、猿橋で猿を家来にして、岩殿山に向かっていき麓まできたとき大声で呼んだところ、鬼は怒って持っていた石の杖を二つに折り、左手でそれを投げましたが、その杖は途中の畑に物凄い勢いで突きささり、その辺一帯に地震が起きたそうです。
このことがあってからここを「石動」と呼ぶようになり、今でも畑の中に残っている石杖を「鬼の杖」と呼んでいます。そのあと西の方へまわった桃太郎めがけて鬼は残りの杖を投げました。それは笹子の白野という集落の境に突きささり、この方は「鬼の立石」と呼ばれるようになりました。
桃太郎は鬼の攻撃にも負けることなく、やがて岩殿山の頂へ攻め上っていきました。あまりに勇敢な桃太郎に追い立てられて逃げ出そうと、東の山へ足をかけたところを待ち構えていた桃太郎に腹を切られて死んでしまったそうです。死んだ鬼の腸が固まったといわれるところを「鬼の腸」と呼ぴ、赤い色をした土のところは「鬼の血」と呼ばれています。

山梨県連合婦人会 編集・発行(平成元年)「ふるさとやまなしの民話」

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