1508│雨乞い(富士河口湖町西湖 地区の行事)

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ソース場所:西湖 ・ 龍宮洞穴

●ソース元 :・ 山梨県連合婦人会 編集・発行(平成元年)「ふるさとやまなしの民話」
●画像撮影  : 201年月日
●データ公開 : 2018年06月11日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

 

[概要]

雨乞い

雨乞いとは、雨が降ってくれますようにとお願いのお祈りをすることです。 西湖地区の農地は砂地畑が多く、日照りの続くときは農作物の被害にあいやすく、七月八月の暑い季節には、雨の無い日が一週間も続くと作物が枯れてしまうので、雨が降ってくれますようにと、お祈り行事をしました。 今のように道路も無く、向こう岸で採れたトウモロコシやイモなどは船で運んでいましたので、数多くの舟がありましたから、その船を二隻、組舟とし大勢の人たちが船の上で太鼓を叩きながら、湖水の中に榊を立て、注連縄を張り、竜宮洞穴まで一升瓶の空ビンをさげて洞穴の水を借りてきて、雨の降ってくれるようお祈りをしました。その時の雨乞いのお祈りの文句は次のようなものでした。 雨を降らせて給うやい 竜宮洞は留守どうか 十二ヶ岳の黒雲が 西湖の方へぶっかあれ (雨を降らせてください。竜宮様は留守で私たちの願いを聞いてくれないのか。十二ヶ岳の黒い雲が西湖の方へ来て雨を降らせてください。)という内容のものです。 こうして農民の願いは祈りのうたとなって天に向かって響き渡ります。 すると、どうでしょう。二、三日もすると必ず恵みの雨が降ってきました。農民は一升(1.8L)の水を竜宮洞穴から借りてきたお礼に、二升の水にしてお返しをしました。 竜宮の水を借りてきて雨乞いの行事は、富士五湖地方各地で昭和三十三年の後半まで行われていましたので、今でもそれを知っている人が村の中にいます。    (足和田村)

山梨県連合婦人会 編集・発行(平成元年)「ふるさとやまなしの民話」

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