ABOUT

「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

・・・

The “YAMANASHI DESIGN ARCHIVE” is a project in Yamanashi prefecture that distributes the design sources of shapes and patterns of fine goods that have been passed down in Yamanashi prefecture since the past, colors from nature, old tales and legends that have been passed down to the present, and written material that has existed in the region since ancient times through a digital format for industrial use. Please make use of these sources for product development, education and research, service development, etc.

・・・

ABOUT

「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

・・・

The “YAMANASHI DESIGN ARCHIVE” is a project in Yamanashi prefecture that distributes the design sources of shapes and patterns of fine goods that have been passed down in Yamanashi prefecture since the past, colors from nature, old tales and legends that have been passed down to the present, and written material that has existed in the region since ancient times through a digital format for industrial use. Please make use of these sources for product development, education and research, service development, etc.

ARCHIVES

ARCHIVES

VIEW RANKING

RANKING

GUIDE

物語

Old Tale

#1520

御太刀置場(おたっちゃば)と秋葉の祭り

ソース場所:北杜市長坂町大八田522 ほたるの里秋葉公園


●ソース元 :・ 長坂町教育委員会(平成12年)「長坂のむかし話」 長坂町役場
●画像撮影  : 201年月日
●データ公開 : 2018年06月27日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

[概要]

御太刀置場(おたっちゃば)と秋葉の祭り    (大八田)

大八田・下村の北に秋葉蛍公園がある。
この公園のあたりは昔から、オタッチャパと呼ばれていた。昔このあたりに刀鍛冶が住んでいたからとも、刀の研ぎ師がいたからともいわれている。
ところで、この公園の北には秋葉神社が祀られていて、いまでも毎年8月28日に、下村区の人々によって盛大に祭りが行われている。
昔は「秋葉の火祭り」といわれて、近郷に知られた珍しい祭りであったということだ。

祭りの呼び物は何と言っても「火渡り」の神事だった。オタッチャパ原に幅3.6m長さ7mほどの火壇を設け、一番下に「オガラ」を10cmの厚さに敷いて、その上に薪を30cmぐらい積み重ねて法印が火をつける。
燃え上がると一心不乱に祈りをささげながら、太刀で火炎を切り払い、塩を撒く。火の色が黄色くなるのを待って、まず法印が素足で呪文を唱えながら最初に火の上を渡る。続いて参拝者が渡る。この火を渡ると病気をしないで息災でいられるというので、吾も吾もと続いた。神聖な儀式のせいか不思議と誰一人やけどもしなかった。
近郷にない珍しい祭りだったので、遠くの村からも大勢の人がつめかけ大変な賑いであったという。しかしこの珍しい神事も、明治の終わりの頃には絶えてしまった。

それから時がたち、いつのころからか秋葉の祭りの季節になると、オタッチャパの広場には、「神徳普斯界」「鼓腹謳泰平」と書かれた二本の大幟が建つようになり、祭りの日には、この広場は幟を目当てに集まった下村区の老若男女でうまり、夜遅くまで賑やかな祭りが行われるようになった。
8月の下旬、周囲の田圃の稲も穂が出そろい、豊作の期待に心弾む人々は秋葉さんに火難除けを祈るとともに、豊作に感謝しながら時を過ごすのだった。   (平島順二)

長坂町教育委員会(平成12年)「長坂のむかし話」 長坂町役場

このデザインソースに関連する場所

北杜市長坂町大八田522-1 ほたるの里秋葉公園

Old Tale
Archives

物語

山梨各地に伝わる昔話や伝説、言い伝えを収録しています。昔話等の舞台となった地域や場所、物品が特定できたものは取材によって現在の状態を撮影し、その画像も紹介しています。