ABOUT

「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

・・・

The “YAMANASHI DESIGN ARCHIVE” is a project in Yamanashi prefecture that distributes the design sources of shapes and patterns of fine goods that have been passed down in Yamanashi prefecture since the past, colors from nature, old tales and legends that have been passed down to the present, and written material that has existed in the region since ancient times through a digital format for industrial use. Please make use of these sources for product development, education and research, service development, etc.

・・・

ABOUT

「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

・・・

The “YAMANASHI DESIGN ARCHIVE” is a project in Yamanashi prefecture that distributes the design sources of shapes and patterns of fine goods that have been passed down in Yamanashi prefecture since the past, colors from nature, old tales and legends that have been passed down to the present, and written material that has existed in the region since ancient times through a digital format for industrial use. Please make use of these sources for product development, education and research, service development, etc.

ARCHIVES

ARCHIVES

VIEW RANKING

RANKING

GUIDE

物語

Old Tale

#0316

大石神社

ソース場所:山梨市西2067 大石神社


●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
       ・ 山梨市の民話 ちどりの里(ふるさとの民話・風俗を訪ねて) https://www.qsl.net/jh1iru/yamanashi/minwa/minwa.htm
●画像撮影  : 2015年09月11日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

[概 要]山梨市西。西川沿いの民家が並ぶ道のすぐ隣のような場所に、いきなり驚くような巨石がいくつも並ぶ大石神社がある。初めてその地を訪れた時、圧倒的なその光景に、思わず神々の存在を意識していました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大石大明神
村の西北の山中にあり村社である。社中の御影石は高さ四丈二尺、廻り三十七間余、形が全く首鎧に似ている。その他烏帽子石・屏風石・影向石・産屋石・百足石・胎内石・冨石・尾笠石・甲石・八畳石・石廠など何れも稀に見る大石・巨岩で、神社の名も、村の名(岩手)もこれから起ったものであろう。神宝には拳石と剣とがある。 (東山梨郡誌)

土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

山梨市八景・大石山の奇岩群

大石山には大山祗命をまつる大石神社がある。境内の大きな御影石(花崗岩)は御神体で、高さが十二メートル、まわりが六十七メートルあって、本県随一と言われる。

烏帽子石、屏風石、影向石、産屋石、浮舟石、百足石、指門石、甲石など、全山の奇岩群は目を見張るものばかりで、まさに自然美の極致といえよう。

この地には古くから「岩手八景」として、岩松晴風、大石夜雨、信盛晩鐘、笛川漁火、中村夕照、唐沢落雁、妙見秋月、物見暮雪が選定され、この八景や奇岩群を訪れる文人墨客、観光客などが跡を絶たない。

陽春のころ、大石山の松の緑と紅のつつじの織りなす色彩のコントラスト(対照)もまことに見事である。また、このころ大石神社の祭りが行われ神楽も奉納される。大石山はまた、市内外の園児、小学生、家族たちが遠足や散策におとずれている。  (境内説明板より)

 

民家からさほど遠くない場所にある、圧倒的な巨岩群をみると、ここに神の存在を感じた人々の気持ちがわかるように思います。写真では伝わりきらないと思います。是非、足を運んでみてはどうでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大石さんとといぼ水
毎年五月五日に、盛大に行なわれる大石神社の祭典は、山の神、水の源の神、田畑を支配する神、五谷豊饒(ごこくほうじょう)、氏子の発展の守り神、守護神と仰がれて、岩手の氏神として、地域の人達の尊敬を受けています。境内の大きな御影石は、神体石で、高さ十ニメートル、回りは六十七メートル余りあって、本県随一のものといわれています。そのほか鳥帽子(えぼし)石、屏風(びょうぶ)石、影向(ようごう)石、産屋(うぶや)石、浮橋石、百足(むかで)石(指門石)等の名前がつけられていて、現在では人々から「大石さん」と呼ばれ親しまれています。その大石さんにもこんな昔の話がありました。地域住民の繁栄には、人口を増やさなけれぱならないと考え、当時の旗奉行となった岩手某氏は、今から四百八十一年前、現在の大石神社を建築して、地域の人々にその意思を伝えた。それからしぱらくしてたくさん子供が生まれると、手足や首などにいぼのある子が多く見られた。その当時は現在と違って充分な食べ物もなく、又、お風呂なども毎日はいることもなく不潔であった。そのため、はっそ(いぼ、おできなど)八年、くずれて九年、直って三年、むずむずするのがあと三年 などといわれ、なかなか直りにくい病気で、地域の人々は、ほとほと困りはてていたそうです。ある時、修業僧が通りかかり、その話を聞き大石大明神にこもり毎日祈りつづけ、二十一日目の祈願の夜に「荒神崎(現在の荒神山)の大岩の水をみつけてのめば直る」という夢を見ました。修業僧はその水を探すために、毎日毎日山を歩きました。そしてやっと荒神崎に見つけたそうです。修業僧から、その話を伝え間いた人々が、その水をいぼにほんの少しだけつけるとたちまちのうちに、いぼは消えてしまいました。村の人達の喜びは、たいへんなものでした。その水は、年間絶えることなく流れ、その話も人から人へ伝えられ、荒神堂も建てられて人々から「いぼ水」と呼ぱれ信仰の的となりました。その後、道路の拡張工事のために、その石も破壊されてしまいましたが、現在では、荒神山のふもとにほこらがあり、地元の人から「いぼ水」と呼れてます。

(山梨市の民話 ちどりの里(ふるさとの民話・風俗を訪ねて) より)

このデザインソースに関連する場所

山梨市西2067 大石神社

Old Tale
Archives

物語

山梨各地に伝わる昔話や伝説、言い伝えを収録しています。昔話等の舞台となった地域や場所、物品が特定できたものは取材によって現在の状態を撮影し、その画像も紹介しています。