0546│思い杉

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ソース場所:南アルプス市湯沢2248

●ソース元 :・ 山梨県連合婦人会 編集・発行(平成元年)「ふるさとやまなしの民話」      
●画像撮影  : 201年月日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

 

[概 要]

思い杉の伝説
古老たちの言い伝えによると、むかし椿米村(現 増穂町)の豪農の家に「おも代」という娘がいて、年のころは十七・八歳の美しい娘だったそうです。
そのおも代がある男と相愛の仲になりましたが男の方は、貧しい農家の一人息子だったため、互の親たちは二人の恋に猛反対でした。
恋しい男を一心に思うおも代は、「女の一念、岩をも通す」という諺があるように、湯沢の地にある夫婦杉の傍にある不動尊に、毎夜人目を忍んで通い、恋しい男の名前を書いた紙を夫婦杉に貼りつけ、冷たい水で身を清めては百日間の祈願(お百度参り)をしました。
これを知ったおも代の両親はけなげな娘の姿を哀れに思い、二人の仲を許すようになり晴れて夫婦になりました。
その後、おも代が毎夜願かけた不動尊の脇にある杉の木を、村人の間から誰言うともなく、あれはおも代杉だというようになり、それがやがて思い杉と呼ばれるようになって、若い人たちの間には愛の祈願所となり、現在に伝えられてきました。
そして、この思い杉の物語りを慕うように、今もお参りする人を見かけるといいます。
この杉は、根元は一つですが、少し上がったところで二つに分かれ、上にいってまた合体し、その根元からは子供杉が生えていて、その姿はちょうど夫婦仲のよい姿を想像できるようなかたちをしています。
なお、このめずらしい杉の木は昭和三十五年十一月七日に、県の天然記念物に指定されました。   (甲西町)

山梨県連合婦人会 編集・発行(平成元年)「ふるさとやまなしの民話」

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