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「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

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The “YAMANASHI DESIGN ARCHIVE” is a project in Yamanashi prefecture that distributes the design sources of shapes and patterns of fine goods that have been passed down in Yamanashi prefecture since the past, colors from nature, old tales and legends that have been passed down to the present, and written material that has existed in the region since ancient times through a digital format for industrial use. Please make use of these sources for product development, education and research, service development, etc.

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#1109

読経地蔵(大泉寺)

ソース場所:甲府市古府中町5015 大泉寺


●ソース元 :・ 甲府市HP「おはなし小槌」 より https://www.city.kofu.yamanashi.jp/senior/ohanashi/index.html
●画像撮影  : 2015年11月10日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

[概 要] 昔、大泉寺境内のお地蔵さんが、「夜になると唇を動かし読経する」という噂がたった。この噂に多くの人々が集まったが、名僧で知られる百尾和尚は、「石地蔵を拝むのは良いが、まちがった信仰はいけない。読経に聞こえたのは虫の音かもしれない。」と謎を解き、百尾和尚への信頼はますます深まった。そして、お地蔵さんは読経地蔵と呼ばれるようになったと云う。

 

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読経地蔵
(相川地区民よりの話)
夏の暑い夜、村人が大泉寺の近くを通りかかると、お経を唱えている声が聞こえた。
こんな夜更けに誰がしているのか興味がわき、境内を覗いてみたが、誰もいない。声の聞こえる方へ歩いていくと、寺の奥の卵塔の側にある石地蔵が唇を動かしてお経を唱えていた。村人は、恐くなり急いで家に逃げ帰った。
この噂は、村中に広まり、その地蔵を一目見ようと多くの人々が集まってくるようになった。
名僧の百尾和尚は、集まった人々に
「石地蔵を拝むのは良いが、まちがった信仰はいけない。石の地蔵が唇を動かしたり、声を出すはすがない。読経に聞こえたのは虫の音かもしれない。地蔵を本堂の前に置いてみなさい」
と参詣に訪れた人々を諭した。
本堂の前に置かれた石地蔵は、「うん」とも「すん」とも言わない。村人達は、不思議に思い地蔵が前にあった周辺をさがしてみた。
すると、石地蔵の裏にある木に穴があり、蜂が巣を作っているのが見付かった。蜂が巣の中に冷気を送るため羽根を鳴らせていた。その羽根の音が、風に乗って読経の声に聞こえたのだった。
それ以来、石の地蔵は読経地蔵と言われるようになり、百尾和尚への信頼はますます深まったということです。

 

甲府市HP「おはなし小槌」 より
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/senior/ohanashi/index.html

このデザインソースに関連する場所

甲府市古府中町5015 大泉寺

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