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「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、 産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

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#1221

農鳥岳

ソース場所:農鳥岳


●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会  
●画像撮影  : 201年月日
●データ公開 : 2017年08月10日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

[概要] 「今年は桜の咲くのが早いね」「もう春だと思っていたのにまさか雪になるとは思わなかった」春の訪れはその年により早かったり、足踏みしたり。天候に関係なく日々の仕事をするだけなら、その時々で春の花々に目を細めるだけですが、農業をする方にとってはそのタイミングが重要になる。準備に何日もかけ種や苗を用意して植え付けた作物がたった一日でダメになってしまうことも、植え付けが遅くて夏の暑さに耐えることが出来るほど生育しなかったりと自然を相手にするのは大変なご苦労がある。 そんな時、山の雪の形を見て、植え付けなどのタイミングを見る。

農鳥岳
白根山を農鳥岳ともいう。毎年農業始めの頃、この山の雪が、白鳥が首を伸ばした形に消え残る。農鳥の次には牛の形が現れ、農牛は秋も現れることがある。春の農鳥が現れると苗代に種子を下し、農牛が見えると大豆、小豆を蒔きつける。又秋の農牛が現れると秋農始まるのだと、この山の見える村の人達は云っている。尚この残雪は、鋤や鍬や農具の形に見えることもあるという。 (裏見寒話。口碑伝説集)

土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
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鳳凰三山の農牛と農鳥岳の農鳥
茅ヶ岳山麓の辺りは水利の悪い地帯で、村人達は毎年鳳凰山に登って雨乞いをした。山の神は気の毒に思い、黒牛、白鳥に命じて、穂坂に池を掘らせた。夜中に仕事をし、白鳥が暁を告げると山に帰ることを日課としていたが、ある朝、時を告げることを忘れて夜が明けてしまった。白鳥はさっと飛び立ったが、牛は進退極まり、石になってしまった。それから古巣の鳳凰山には春になると黒牛の、農鳥岳には白鳥の雪形が現れるようになった。

このデザインソースに関連する場所

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