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「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、 産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

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#1566

八王子山 (八王子神社 甲府市湯村3丁目)

ソース場所:八王子神社 甲府市湯村3丁目


●ソース元 :・ 甲斐志料集成3(昭和7-10年)  甲斐志料刊行会 編   
●画像撮影  : 年月日
●データ公開 : 2020年08月27日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

【概要】緑ヶ丘スポーツ公園からも山梨県立武田の森からも千代田湖湖畔からも登っていける。甲府の街並みと富士山が一望できるビュースポットでもある。ただ、ビューポイント周辺には柵の無い断崖絶壁などあり、下記のように神々の領域なのかもしれませんので、くれぐれもご注意ください。

八王子山   亥の方
和田山より登る。南は一面に白砂で登りにくい。頂上に八王子権現の社がある。この神社の小石を拾ってきて疱瘡のまじないにする。社の下にようよう潜り入れる洞穴があり、中には昔、入定した人の骸骨がある。年を経て腐ることもない。この山中には二間✖三間の庵があり、まれには道心者がそこに居る事がある。これより先は、だいたい無人のエリア。
尚、八王子権現は井狩村、川窪村の持ち物のようだ。

「裏見寒話」  巻之三  山河 の項より
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八王子の金鹿
北山筋 塚原村に武兵衛という猟師がいる。五月雨の末の頃、晴夜に八王子山の頂上に登り、東西を見たが、その夜に限って鳥獣に出会わなかった。しかし、谷底に金色の光が満ちて白昼のようだった。武兵衛は不思議に思って目も離さず見ていると、金色の鹿が静かに歩いて山を登って行こうとしている。「これぞ天の神様が与えてくれた獲物に違いない」と喜び、鉄砲の筒先を向けようとしたら、何者かわからない者に、髪をむんずと掴まれて仰向けに引き倒されてしまったので、弾は虚空にそれて武兵衛はあっけにとられて茫然とするしかなかった。
思うに山神が現れてこのようになったのではないだろうか。

「裏見寒話」 追加 怪談 の項より

【裏見寒話とは、野田成方が甲府勤番士として在任していた享保九年~宝暦三年(1724-1753)までの30年間に見聞きしたり、調べた甲斐の国の地理、風俗、言い伝えなどをまとめたものです。只々聞いたものを記すだけでなく、良く考察されており、当時の様子や、一般の人達にとって常識だった歴史上の事柄を知ることが出来る。】

このデザインソースに関連する場所

八王子神社 甲府市湯村3丁目

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