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「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、 産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

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Old Tale

#1271

弓矢の額

ソース場所:北杜市武川町山高2529 幸燈神社


●ソース元 :・ 北巨摩郡武川村「武川村 文化財要覧」より
●画像撮影  : 201年月日
●データ公開 : 2017年11月16日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

[概要] 北杜市武川町山高の幸燈宮には矢が納められた額が奉納されている。

弓矢の額

山高八左衛門尉信禮<のぶいや>奉納の矢額(北杜市 歴史資料)昭和53年11月1日指定

◆所在地・武川村山高二五二九
◆所有者・幸燈神社
◆村指定年月日・昭和五十三年十一月一日

この矢額は、山高信禮が幸燈神社に享保七年(1722)十月十八日、四十九歳の時、奉文を添えて奉納したものである。
『甲斐国誌』に次のようなエピソードがある。

江戸幕府八代将軍徳川吉宗が鷹狩りのために小船に乗って隅田川を下っていると菱喰雁が水音に驚いて飛び立った。吉宗は「誰かあの菱喰雁を射止めよ。」と命じたが、風が強く、波も高く、容易に射られそうにもなかった。この時、山高信禮が立ち上がり、弓を絞って矢を放つと矢は雁の羽を射通し、しかも体には傷をつけなかった。その後殿中において褒美として御紋服をいただき、信禮は大いに面目を施した。

この名誉もひとえに故郷の氏神徳によるものであるとして矢額にこのことを記して奉納したものである。
現在も山高の幸燈神社に保管されている。
なお、奉納文は次のとおりである。

規模  縦  一〇六センチメートル
横  二十五センチメートル

[読み下し]
征夷大将軍吉宗公御鷹狩りの供奉として、弓箭を帯し武蔵下総の界角田川に至り小船に乗りて菱喰雁を射留むるの時、北風烈しく浪高し、神徳に依らざればいかんぞあに利あることを得んや、其の後殿中に於いて褒美として服三領これを下し賜ふ、徹感骨髄に応ずるの余り微志を記してこれを納めおはんぬと

北巨摩郡武川村「武川村 文化財要覧」より

 

このデザインソースに関連する場所

北杜市武川町山高2529 幸燈神社

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