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「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、 産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

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#0341

天津司舞

ソース場所:甲府市小瀬町557 天津司神社・甲府市下鍛冶屋町 鈴宮諏訪神社


●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
       ・ 現地説明板
●画像撮影  : 2015年10月26日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

【概要】 天津司舞  甲府市小瀬町の天津司神社の九体の人形が、隣の下鍛冶屋町諏訪神社にお成りになり、幕を張った「御舟」と呼ばれる舞台の中で人形たちが舞うという祭りが執り行われる。 この古典神事芸能は、人形浄瑠璃の由来を示す古式ゆかしい貴重な文化遺産とされ、国の重要民俗文化財に指定されている。

天津司   西山梨郡山城村小瀬

諏訪明神の社内に九体の古い人形がある。天津司[テンツシ]または天頭子といい、最初一二体天から降ったが、その中二体は再び天に上り、一体は東油川の釜池に入ったという。九体は一編木・二編木・一太鼓・二太鼓・一鼓・一笛・鹿島・姫・鬼で、九曜星に象るともいう。七月十九日が祭日で、本社から下鍛冶屋の雀ノ宮(鎮めの宮か)へ神幸があり、竹で作り幕を張った御船の中に入って舞を舞う。この祭りには小瀬村の旧家17戸の者が、七日間の斎をして奉仕するという。 (裏見寒話・甲斐叢記)

土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会

くぐつ人形による古典神事芸能で、国の重要民俗文化財に指定されている。
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(国指定・無形民俗文化財)
天津司舞
@  指定年月日  昭和五十一年三月二十六日
@  所 在 地  甲府市小瀬町
@  保 持 者  天津司舞保存会

近年は四月十日に近い日曜日を祭日としているが、明治以前は七月十九日が祭日で、この祭日に 小瀬町天津司神社の九体の人形が隣接の下鍛冶屋町鈴宮[すずのみや](諏訪神社)にお成り、同境内に円形に張られたお舟と呼ぶ幔幕の中で人形を舞わすのが天津司舞[てんずしまい]である。
天津司とはあて字で、傀儡(テズシ)舞の田楽芸能である。 天津司人形は九体から成り、九体とも等身大で、これに衣装を付け、足となる棒を 操る人が持ち、人形の両手、顔を動かすには別の操る人が付き、二人使い、三人使いの役柄の人形もある。人形はビンザサラ(編木)の楽器を持つ人形を 一のササラ、二のササラと呼ぶように 持つ物によって 一の太鼓、二の太鼓、一のつづみ、一の笛 顔形で 鹿島様、姫様、鬼様という神名がつけられている。この舞人は元は小瀬の十七戸に限られ、中世の社寺祭礼に奉納芸能を演じた専業田楽集団と考えられる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー昭和六〇年三月  甲府市教育委員会    (天津司神社に設置されている説明板より)
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(国指定無形民俗文化財)
天津司の舞[てんつしのまい]
@  指定年月日  昭和五十一年五月四日(国指定)
@  舞の奉納地  甲府市下鍛冶屋町 諏訪神社
@  保 持 者  天津司の舞 保存会

小瀬町の天津司神社に保管されている九体の人形(神像)は、毎年四月十日に近い日曜日に、この諏訪神社(鈴の宮)まで行列をなして御幸し舞が舞われる。行列は神主を先頭に、赤い布で顔を覆った九体の人形を持った演者と笛や太鼓のはやしかたがこれに続く。
諏訪神社では おはらいをすませたのち、お舟 または お舟囲い と呼ばれる幔幕を張った舞台の中で人形の舞が演じられるのである。
ほぼ等身大の人形を、一人~三人の演者が操り、太鼓・ビンササラ・笛などの演奏の様子をはじめとする 神遊舞芸を表現している。 本来は豊作を祈り 農作業の労をなぐさめ 災害を追払うための田楽舞を人形に託して舞わせたものである。
この幽玄神秘な神事芸能は、我が国の人形芝居(浄瑠璃)の由来を示す古式ゆかしい大変貴重な文化遺産である。
ーーーーーーーーーーーーーーー昭和六十二年三月  山梨県教育委員会・甲府市教育委員会   (鈴宮諏訪神社に設置されている説明板より)

このデザインソースに関連する場所

甲府市小瀬町557 天津司神社

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