1140│せのうみ

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ソース場所:山梨県富士河口湖町精進

●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会     
       ・ 富士北麓ガイド 渡辺氏 の話より           
●画像撮影  : 2015年11月04日
●データ公開 : 2016年11月18日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

 

[概要] かつて富士北麓には広大な湖があり「せのうみ」と呼ばれていた。縄文時代、噴火の溶岩により本栖湖にあたる部分が分断され、平安時代の貞観大噴火による大量の溶岩流出により、残りの大部分が埋まってしまい、今のような西湖、精進湖、本栖湖に分かれた。今でもこの3湖は水位が連動しているので水中で繋がっていると言う。

せのうみ  西八代郡上九一色村・南都留郡西湖村

昔は西湖も精進湖も共に セノウミ と呼ばれていた。もとは一つの湖だったが、富士山噴火の際溶岩が流れ込んで、間にしきりが出来たために二つの湖水に分かれたもので、西湖・精進・本栖の三湖は何れも地下水で連絡しているという。また精進湖は、むかし役行者小角(えんのぎょうじゃおづね)が富士山登山をした道筋に当り、小角以後の富士行者は皆この湖水で沐浴し、精進潔斎して登ったから、この地名があると伝えている。  (甲斐国誌)

土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会

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「せのうみ」は、かつて富士山北麓に広大な面積を占めていた湖だったが、噴火による溶岩の流出により大部分が埋まってしまったという。
大室山は富士山の寄生火山で、この噴火によりせのうみが埋まり、本栖湖が分かれた。その後、平安時代の貞観噴火の噴火口の一つ長尾山(同じく寄生火山)の噴火により、本栖湖も埋まり今のような形になり、さらにせのうみが埋まり西湖、精進湖に分断された。平安時代の貞観大噴火(富士樹海周辺に大小の噴火口有り。二年間ほどあちこちで噴火していたようである。長尾山の噴火による溶岩の流出量は大きかったという)により大部分が埋まってしまったという。

(富士北麓ガイド 渡辺氏から聞く)

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