


物語
Old Tale
#0311
厄除け地蔵
ソース場所:甲府市湯村3-17-2 塩沢寺
●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
・ 甲斐志料集成3(昭和7-10年) 甲斐志料刊行会 編
●画像撮影 : 2015年02月13日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。










[概 要] 厄除け地蔵尊祭り 「厄地蔵さん」の名で親しまれている甲府の三大祭りの一つです。普段は耳の聞こえないお地蔵さんですが、二月十三日正午から十四日正午にかけて耳を開き、参拝者の願いを聞き入れ、厄難を除けてくれると言われています。 また、厄年の参拝者が、御地蔵さんに年の数だけお団子(もしくは一円玉や飴玉など球状の物)をお供えすると厄を免れると言われて、今でも祈願者は、年の数だけお供えをしています。 全国的にも珍しいお祭りだそうです。
塩沢寺境内の地蔵を厄地蔵という。正月と七月の十三日の夜から翌十四日にかけて(参照:著作のまま。現在、厄地蔵のお祭は二月十三日夜から翌十四日に行われている)、厄年に当る男女が多く参詣し、小さい団子を年の数ほど持って参れば厄難を免れるという。この地蔵は一年中に耳が聞こえるのはこの一日だけで、この日は人の願いを聞き入れるが、その他の日には聾(つんぼ)になって、何も聞いてはくれないという。裏の山上に梵字を彫った大石があり、参詣のものは洗米を掌に受けてこの石に押し付け、よく付く者は死後に死出の山を心安く越えるといって悦ぶ由。またこの地蔵は、国に変事があるときは、仏体に汗をかいたので、それを予知することが出来たとも伝えている。 (西山梨郡誌)
土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
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湯村地蔵
正月十四日、七月十三日夜半より翌朝まで参詣者が多い。里俗に厄除け地蔵と云う。男女はそれぞれ厄年が違うが、それに当たる者は必ず参詣する。この山上に梵字を彫った大石があり、参詣者は洗米を手に乗せ、この石に押し付ける。米が良くくっつく者は死後に死出の山を心安く越えると云って悦ぶときく。こっけいな話だ。 (「裏見寒話」 附録 山河・社閣・古跡 の項より)
甲斐志料集成3(昭和7-10年) 甲斐志料刊行会 編 (旧暦の一月十四日というのが厄除け地蔵尊のお祭りとして、現在二月十三日から十四日に行われているが、現在では夏の参拝については聞かない。なくなってしまったのか、「裏見寒話」への誤記載かは今後調べてみることに)
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