物語
Old Tale
#1199
産湯天神
ソース場所:甲府市上積翠寺町984 積翠寺 産湯天神
●ソース元 :・ ご住職よりお話を伺いました。
●画像撮影 : 2017年02月11日
●データ公開 : 2017年02月20日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。
[概要] 甲府市街地の北、甲府市上積翠寺町の積翠寺の裏手には、武田信玄公産湯の井戸がある。そして、積翠寺駐車場の南側には産湯天神が祀られている。
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積翠寺駐車場の南側、甲府市街地を背に道祖神、蚕神などを従えているのが産湯天神。信玄公産湯の天神だと伝えられている。
「県道31号線の拡幅工事でこの場所に移されてしまって、風情がなくなってしまった」と住職は惜しんでいました。確かに写真で見せていただいた昔の姿のような有り難味は薄れてしまっていたかもしれない、私も最初はこの集落の道祖神かと思い気に留めまず通り過ぎました。ただ、産湯天神さまに相対すると眼下の甲府盆地が美しく目に入ってくる立地ではあります。
毎年四月十二日の武田信玄の命日といわれている日には、武田神社例大祭に合わせて武田二十四将騎馬行列が武田神社から甲府市中心を通り遊亀公園までの往復が行われていますが、昭和二十年頃までは騎馬行列は武田神社を過ぎ、積翠寺の産湯天神まで練り歩き、参拝したそうです。当時は、積翠寺やその檀家の方たちが賑やかにお接待したそうです。
駐車場横に不動堂があり、寺宝の信玄公像が武田不動尊、毘沙門天を従えて祀られています。
また、本堂裏手には夢窓国師築庭といわれる美庭、さらに奥、庫裏の裏側辺りに「信玄公産湯の井戸」を見ることが出来ます。
その他、普段公開はされていませんが、寺宝として信玄公の和漢聯句一連・江戸時代に甲斐の国に配流されていた八ノ宮良純親王墨跡及び硯箱・煙草盆があります。
武田氏の詰城であった要害山の入口に位置し、眺望も楽しめる、由緒あるお寺です。
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山梨各地に伝わる昔話や伝説、言い伝えを収録しています。昔話等の舞台となった地域や場所、物品が特定できたものは取材によって現在の状態を撮影し、その画像も紹介しています。