0510│饅頭峠(韮崎市穂坂町柳平)

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ソース場所:韮崎市穂坂町柳平 深田記念公園より入る

●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
       ・ 現地説明板   
●画像撮影  : 2015年03月30日
●データ公開 : 2016年07月22日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

[概要(饅頭峠)]マンジュウ石が沢山あることから饅頭峠という。

饅頭峠は昔は御嶽に通ずる道で、毎日人が通った。この峠の茶屋に一人の老婆が饅頭を売っていたが、或る日白髪の僧(山伏とも、弘法大師ともいう)が来て、空腹の余り饅頭を乞うたが、これは石で食べられぬといって与えなかった。僧は怒って立ち去ったが、茶店の饅頭は皆真の石と化し、今この峠にある饅頭石がそれで、割ってみると、赤い土の中に、黒土が餡の様にはいっているという。 (口碑伝説集)

出典:土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会

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饅頭峠  韮崎市穂坂町柳平・明野村

マンジュウ石が沢山あることから饅頭峠という。
この石は、ほぼ球状から楕円体状の団塊で礫混じりのローム層の中や凝灰角礫岩の中に含有されている。その大きさは径1~4cm前後で黄褐色の外殻と黒色、黒褐色、黒色斑状などの内核とからなっている学術上でも極めて貴重な珍石である。

<民話> 昔 甲斐の国を巡杖した弘法大師が峠の茶屋の老婆に マンジュウを所望したところ老婆は「これは石のマンジュウだから食べられないよ」と偽った。大師が立ち去った後 ふとマンジュウを見るとみんな石ころに変っていたという。    韮崎市

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