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「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

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The “YAMANASHI DESIGN ARCHIVE” is a project in Yamanashi prefecture that distributes the design sources of shapes and patterns of fine goods that have been passed down in Yamanashi prefecture since the past, colors from nature, old tales and legends that have been passed down to the present, and written material that has existed in the region since ancient times through a digital format for industrial use. Please make use of these sources for product development, education and research, service development, etc.

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#0374

三体観音

ソース場所:韮崎市中田町中條732 昌福寺 観音堂


●ソース元 :・ 現地説明板     
       ・ 韮崎市HPより  https://www.city.nirasaki.lg.jp/docs/2013021609242/     
       ・ 韮崎市HP、土橋里木(昭和51年)「甲州の伝説」甲州伝説散歩  ㈱角川書店を参考にしました。
●画像撮影  : 2015年11月12日(昌福寺)・2017年3月5日(観音堂)・2015年11月13日(観音堂内覗き見画像)
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

【概要】  韮崎市中田町の昌福寺観音堂に三体の観音様が安置されている。 源平合戦の時、この観音様に戦勝祈願した甲斐源氏の陣に、突然三人の法師が現れて、射る矢が切れそうになると、相手側の外した矢を拾っては渡してくれたというお話が伝わっている。

 

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韮崎市中田町の昌福寺観音堂には、天平8(736)年3月28日、行基菩薩一刀三礼のよる御作と伝えられている3躯の像がある。十一面観音立像、馬頭観音立像、正観世音立像(と伝わっているが、相好からすると「梵天」像)の三躯。
この三体には、「矢拾い観音」伝説がある。
源平合戦のとき、源氏側の者が昌福寺に参詣し戦勝祈願した。その陣中に三人の法師が現われ、皆が矢を射ると矢がなくなる前にすかさず相手方のはずし矢を拾っては味方に渡してくれた。これで味方は勝利を得たが、この三人の法師が昌福寺の三体観音の化身だったという伝説である。

観音堂は昌福寺本堂から少し離れた田の中にある。まわりを何体もの馬頭観音や道祖神、お地蔵さんなどの石像に囲まれている。観音堂に参詣しても三体観音の尊顔は拝めないが、まわりの石仏さんたちの表情に心和らぐ思いがする。

韮崎市HP、土橋里木(昭和51年)「甲州の伝説」甲州伝説散歩  ㈱角川書店を参考にしました。

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山梨県指定有形文化財

◎ 木造十一面観音立像
◎ 木造梵天立像
◎ 木造伝馬頭観音立像

昭和三十四年二月九日 指定
韮崎市中田町中条七三二
昌福寺 所有

木造十一面観音立像の外に躯いずれも藤原時代一木造の優れた仏像である

十一面観音立像  一七三 センチメートル
梵天立像     一七五 センチメートル
伝馬頭観音立像  一三六 センチメートル

これらは共にサクラ材を使った仏像で 手足がとれて風化の度ははげしいが 尊顔の保存状態は大変よく美しい 半月の眉に豊かな丸顔と 浅い流麗な衣のひだは美しく 藤原時代の特徴がよく現れている

_____昭和四十九年二月一日
山梨県教育委員会
韮崎市教育委員会

現地説明板より
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昌福寺 木造立像
昌福寺の寺記によれば、三躯の像は、天平8(736)年3月28日、行基菩薩一刀三礼による御作と伝えられています。

昌福寺は巨摩郡塩川筋第27番の札所として、毎年初午の縁日に大般若経を転読したといわれています。

像は桜材を用いた一木造で、平安時代末の造立と考えられます。いずれも風化が著しかったですが、平成7年に保存修理されました。

○木造十一面観音立像
像高169センチメートルで背刳りがあります。台座、光背や頭上の三相の化仏なども失われていて、その痕跡を留めるのみです。宝瓶を持った左手は前膊部から下を失い、伸下した右手は手首から下を失っていましたが、保存処理によって復元されました。
髪際に作り出された天冠台や臂釧の精巧さに造立当時の面影がしのばれます。

○木造伝馬頭観音立像
馬頭観音と伝えられています。像高136センチメートルあります。

○木造梵天立像
寺伝では「観音」とされていますが、相好からすると「梵天」像です。像高は176センチメートルで背刳りが施されています。唐代の文官の礼服をまとい、着衣の下に鎧を装着しています。

韮崎市HPより  https://www.city.nirasaki.lg.jp/docs/2013021609242/

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2008年09月 山梨県韮崎市 昌福寺 奈良時代(733年)制作 伝馬頭観音立像 盗難(観音像は観音堂の中に施錠して安置してあったが、昌福寺の住職が鍵が壊されているのに気づき確認すると被害にあっていたことがわかった)

このデザインソースに関連する場所

韮崎市中田町中條732

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山梨各地に伝わる昔話や伝説、言い伝えを収録しています。昔話等の舞台となった地域や場所、物品が特定できたものは取材によって現在の状態を撮影し、その画像も紹介しています。