物語
Old Tale
#1568
西湖梅(清白寺 山梨市三ヶ所620)
ソース場所:清白寺 山梨市三ヶ所620
●ソース元 :・ 甲斐志料集成3(昭和7-10年) 甲斐志料刊行会 編 ・甲斐志料刊行会 編『甲斐志料集成』3,甲斐志料刊行会,昭和7至10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1240842 (参照 2024-08-27)
●画像撮影 : 年月日
●データ公開 : 2020年08月28日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。
【概要】 山梨市三ヶ所にある清白寺は、古くから梅の花の寺として有名です。花の時期には、各種の梅花が咲きほこり、さわやかな甘い香りを漂わせている。また、中国から持ち帰ったと伝わる「西湖梅」も咲いている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
西湖梅
甲東 井尻村 清白寺にある。
開山の夢想国師が、中国から持ち帰った梅が今、茂盛している。梅の盛りには香りが一丁余りに香るという。以前、黄壁の僧[唐僧 保山羽林宇治から来て、永慶寺を開山した]が国内を巡覧している時、この香りを嗅ぎ驚いて「不思議だ!故国、西湖の梅の香りがする」と言ったという。
いわゆる清香梅、清紅梅とは花の品が全然違うという。
「裏見寒話」 巻之五 古跡並びに名木 の項より
【裏見寒話とは、野田成方が甲府勤番士として在任していた享保九年~宝暦三年(1724-1753)までの30年間に見聞きしたり、調べた甲斐の国の地理、風俗、言い伝えなどをまとめたものです。只々聞いたものを記すだけでなく、良く考察されており、当時の様子や、一般の人達にとって常識だった歴史上の事柄を知ることが出来る。】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
清白寺には今も約100mの参道に、梅の古木が50本程並び、また上記の「西湖梅」も境内の仏殿(国宝)脇にあり、三月頃には辺り一面に甘い香りを漂わせています。
また、四月に入ると緑色の花を咲かす「御衣黄(ギョイコウ)」と言う桜や、薄黄色の花を咲かす「鬱金桜(ウコンサクラ)」といった珍しい桜を観ることが出来る。
このデザインソースに関連する場所
Old Tale
Archives
物語
山梨各地に伝わる昔話や伝説、言い伝えを収録しています。昔話等の舞台となった地域や場所、物品が特定できたものは取材によって現在の状態を撮影し、その画像も紹介しています。