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「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、 産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

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Old Tale

#0355

おたあ明神

ソース場所:甲府市上積翠寺町


●ソース元 :・ 甲府市HP「おはなし小槌」 より https://www.city.kofu.yamanashi.jp/senior/ohanashi/index.html
●画像撮影  : 2015年10月19日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

[概 要] 今の甲府市相川の里が旱魃で難儀していた事があった、ある一人の若者が大橋の主に雨乞いのお願いに行きました。普通に行ったのでは主は出てきてくれず、とり殺される恐れもあったが、大橋の主が嫌がる歌を唄って主に出てきてもらった。正直にお詫びとお願いをしたからか、主は「積水寺のおたあ明神に頼め」と教えてくれたという。

おたあ明神
(信玄公積翠寺物語より)
要害山の麓に瑞岩寺という寺があり、その石段下に一路をへだてて四畝ばかりの桑畑があります。
昔、ここに一軒の家があったそうです。その家におたあという女の人が住んでいて、女一人で淋しいだろうと皆同情していました。特に懇意の人達は、格好の人があるからと、心配する人も多かったが、おたあは、いつも「ご親切は有難うございますが、私には定まった人がありますから。」と言って断わり、どうしても夫を迎えようとはしません。隣近所の人達は、不思議に思って、彼女の行動を注意するようになりました。
彼女は毎日、別に何の仕事もしているようすもないが、毎日たらいを持ってどこかへ出て行きます。近所の人がこっそり後をつけると、東南の方向へ二十町ばかり離れた山頂の池に行って何かを洗濯をするのでした。
「いったい、何を洗うのだろう。」「家の近くにも川があり水があるのに、わざわざ山頂まで行く必要もないだろうに。」と隣近所の話題になっていました。
ところがある夏の日、村人に垣間見られ、ついに彼女の知るところとなり、夏も過ぎ秋となり、簿氷のはるころ彼女はこの池に入水して、村から姿を消してしまいました。
その後誰言うとなく、彼女は池の主になったのだと言い伝えられました。それ以来その池に大きい蛇が姿を現わすので、村人は「おたあ」の化身だといいました。
結局、村人達は、我々が後をつけて垣間見などしたのが悪かったのだと、一面彼女に同情し、一面自分達の行動を悔いて、そこに祠を建て、「おたあ」を祀りました。これがおたあ明神であります。現在も山頂に祀られており、水のかれることなく、村人は旱魃の時にはここにお参りしています。また、大きい蛇が時々姿を現わす時に、この蛇を殺したりすると、その家に病人がでるといわれています。その後彼女の屋敷に何度も家が建てられたが、いつも栄えないといわれ、現在も桑畑となっています。

甲府市HP おはなし小槌 より

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他にも積翠寺山のあたりには、龍火(積翠寺山の山腹に丸い火が見える。これが見えると雨が降る。)の話がある。江戸時代の甲府城勤番士の野田成方の記した「裏見寒話」に記されている。不思議なお話はその地へ人を遠ざけるためにされることもあるという。江戸時代の情報戦で、他国の様子をそっと伝える者が入っているのを気づかれないように、不思議な火や、何をしているのか不思議な女性がいたりしたら、、、、ちょっと楽しくないですか?

このデザインソースに関連する場所

甲府市上積翠寺町756 瑞岩寺

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山梨各地に伝わる昔話や伝説、言い伝えを収録しています。昔話等の舞台となった地域や場所、物品が特定できたものは取材によって現在の状態を撮影し、その画像も紹介しています。