物語
Old Tale
#1189
怪力 伊東浮鼎
ソース場所:笛吹市一宮町本都塚117 浄泉寺
●ソース元 :・ 近藤林右衛門・編集兼発行人(大正十四年八月二十五日 発行) 「一宮村勢一班(大正13年8月現在)」 山梨県東八代郡一宮村・出版
・ 甲斐志料集成3(昭和7-10年) 甲斐志料刊行会 編 (裏見寒話 写本六巻五冊 野田成方) 甲斐志料刊行会 編『甲斐志料集成』3,甲斐志料刊行会,昭和7至10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1240842 (参照 2018-03-19)
●画像撮影 : 201年月日
●データ公開 : 2018年03月19日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。
[概要] 笛吹市一宮町の 浄泉寺 には昔、怪力でかつ健脚で知られた住職がいたという。その怪力さは常人では考えられないほどだったと言い、一人で竹を引き抜いたとか、鉄の火箸で縄を綯ったりと驚くような怪力だったと伝わる。
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怪力 伊東浮鼎 (「一宮村勢一班」第十六章 人物 より)
浮鼎は 本都塚 浄泉寺の住職にして名を 秀山 と云ふ。幼にして膂力あり長じて益々強く、竹を抜き 吊鐘をおろし ひじろの火箸を綯ふ 等 人をして驚畏せしむ。
且つ健脚にして 一日能く四十里を歩せしこと甲斐国誌に載れるが如し 又 假山泉石の配置に妙を得 恵林寺の假山[築山のこと]に 浮鼎の据えたる石ありと云ふ。
居常 門弟に筆道を教授し 病者あれば往て治す 手写の経巻手本 等 今尚 同寺にほぞんせり。
近藤林右衛門・編集兼発行人(大正十四年八月二十五日 発行) 「一宮村勢一班(大正13年8月現在)」 山梨県東八代郡一宮村 出版
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この人物は大変有名だったようで、江戸時代中期に書かれた「裏見寒話」にも記載されている。
故人近来鳴世の項
〇普 庭 都塚村 一向宗 常仙寺の住職。 力持ちで有名。 一昼夜で江戸まで行ってしまう。
(裏見寒話 巻の四 鄙の部 故人近来鳴世の項 甲斐志料集成3 P203に記載)
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