物語
Old Tale
#1206
杖立朴
ソース場所:甲州市大和町初鹿野 諏訪神社
●ソース元 :・ 現地説明板
●画像撮影 : 2017年03月11日
●データ公開 : 2017年03月13日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。
[概要] JR甲斐大和駅すぐ脇の、初鹿野諏訪神社には日本武尊伝説のある朴ノ木が有る。幹は何度か枯れては脇からヒコバエが伸びるといったかたちで現在に至っていると云う。いわゆる大木という感じではありませんが、古来からこのご神木を傷つけると不幸な事件が起こると信じられているので、線路脇であっても切ったり出来ず枝葉が架線に触らぬように線路側にガードが造られている。また、反対側の本殿にも神木が伸びて県指定の文化財である本殿に障らないように、下山大工の完成期の見事な彫刻が施された本殿もまた囲われている。 また境内には、鉄道開通により枯れてしまったと云われる「初鹿野の大杉」の根株が残されているが、見ごたえのある株です。
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本殿の裏に、神木の朴(ホウ)の木がある。日本武尊がこの地に立ち寄った際、杖を挿したものが発芽したと伝承されている。二千年以上を経たものといわれており、幹は何度か枯れては脇からヒコバエが伸びるといったかたちで現在に至っている。古来からこのご神木を傷つけると不幸な事件が起こると信じられているので、線路脇であっても切ったり出来ないので線路側にガードがされている、反対の本殿側も神木が伸びて県指定の文化財である本殿に障らないように、下山大工の完成期の見事な彫刻が施された本殿もまた囲われているようである。
また、境内にはその昔、笹子峠の「矢立杉」、一宮・甲斐奈神社の「橋立の大杉」(枯死)、と供に甲州街道の三本杉と言われた「初鹿野の大杉」が有ったが、鉄道が開通し、振動と蒸気機関車の煤煙のため枯れ果ててしまいました。『甲斐国社記・寺記』によると「朴の木は建御名方命が植えた・神木は杉」と言うよう内容が記載されている。この杉は根株が残されているが、根回りが11.5mほどもあるとてもりっぱな杉でした。
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諏訪神社
鶴瀬、宮本、水野田、丸林区の土産(うぶすま)の神であって、境内には本殿、拝殿、随身門と神木の朴の木、甲州街道の三本杉の一つに数えられていた巨木の切り株がある。
本殿は、延享元年(1744)九月吉日、南巨摩郡下山村の棟梁、土橋文蔵により再築されたものである。本殿の周囲に刻まれた竹林の七賢人、上り龍、下り龍等の彫刻は甚だ巧妙であり、その華麗さは類を見ない。なお、本殿は県指定文化財となっている。
本殿の裏にある神木の朴の木は、二千数百年を経たといわれており、幹は幾度か枯れては根元から発芽し、現在に至っている。この朴の木は、日本武尊がこの地に憩った折り、杖にしたものが発芽したものと伝承されている。古来からこの神木を疎かにすると、不祥の事件が起こると信じられているので、神意にさからわないようにしている。
(社頭掲示板より)
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