物語
Old Tale
#1222
「雨降り石」と「雨乞い菖蒲」
ソース場所:愛宕山こどもの国キャンプ場(35.675914,138.588322)、甲州市大和町木賊122 棲(栖)雲寺
●ソース元 :・ 山梨県立愛宕山少年自然の家・こどもの国hp(http://atagoyama.yya.or.jp/densetsu.html)、土橋里木(昭和51年)「甲州の伝説」甲州伝説散歩 ㈱角川書店 を参考にさせていただきました。
●画像撮影 : 2018年01月13日
●データ公開 : 2017年08月23日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。
[概要] 愛宕山から尾根続きの「大笠山」南斜面に「雨降り石」と呼ばれている大石がある。この石では雨乞いの神事が行われた。その時重要なのは、遠く甲州市大和町の天目山から借りてきた「雨乞い菖蒲」と云う珍しい草の葉でした。なお、この「雨乞い菖蒲」は大切にしないと、大水害を引き起こすとも信じられていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「雨降り石」と「雨乞い菖蒲」
甲府市にある山梨県立科学館は愛宕山(標高423m)の山頂付近に位置するが、ここから尾根続きの夢見山(同439m)、大笠山(同554m)まで一続きの尾根全体を愛宕山と呼ぶこともある。
この大笠山の南斜面東寄り中腹、こどもの国キャンプ場敷地内に、「雨降り石」と呼ばれている石がある。
今はブドウ畑が広がっているが。ふもとの町はかつては水田地帯だった。そのため日照りが続くと雨乞いをしたそうである。この大石の上に「天目山」から借りてきた「雨乞い菖蒲」という珍しい草の葉をつり下げ、石の下から火をたきいぶしたそうだ。太鼓や鐘を鳴らし神に祈ったとされている。
また武田信玄公の財産を隠したところで、「朝日の輝く大石の下にあり」と言われているがその存否は定かではない。
この「雨乞い菖蒲」、丁重に取り扱わぬと山霊が怒って。慈雨は暴風雨に変わるといわれている。明治40年の水害を、天目山に遠足に来ていた子供が「雨乞い菖蒲」を杖でなぎ倒したからだとも云われたようである。
山梨県立愛宕山少年自然の家・こどもの国hp(http://atagoyama.yya.or.jp/densetsu.html)、土橋里木(昭和51年)「甲州の伝説」甲州伝説散歩 ㈱角川書店 を参考にさせていただきました。
このデザインソースに関連する場所
Old Tale
Archives
物語
山梨各地に伝わる昔話や伝説、言い伝えを収録しています。昔話等の舞台となった地域や場所、物品が特定できたものは取材によって現在の状態を撮影し、その画像も紹介しています。