物語
Old Tale
#1593
甘草屋敷(甲州市塩山上於曽1651)
ソース場所:甘草屋敷 甲州市塩山上於曽1651
●ソース元 :・ 甲州市hp 参照
・ 文化庁 国指定文化財等データベース
・ 山梨県hp 山梨の文化財ガイド
●画像撮影 : 年月日
●データ公開 : 2021年09月09日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。
【概要】JR塩山駅北側に「旧 高野家住宅(甘草屋敷)」という歴史公園がある。江戸時代の民家とその屋敷構えを見ることが出来る。建物は建設当時の配置で、主屋だけでなく、蔵や門、その他敷地内の屋敷構えが保存されている。国の重要文化財の指定を受けてからも所有者が実際に居住していたが、平成5年所有者より市に寄附され整備、一般公開されるようになった。
高野家は、甘草を栽培し幕府に納めていて、古くから「甘草屋敷」とよばれてきました。甘草はグリチルリチン酸や配糖体などを多く含み、鎮痛・抗炎症作用があり、洋の東西を問わず紀元前から多くの薬に配合されている(他の生薬などと合わせる事により、薬理作用をうまく調和させ、様々な薬効を示すので、漢方薬の約七割に使用されている)。また、グリチルリチン酸はショ糖の約150倍の甘味を有し、菓子や調味料など食品の原料としても利用されている。 甘草は漢方薬の主だった薬草ではありますが、そのほとんどを中国からの輸入に依存しており、近年世界的な需要の高まりを受け、価格の高騰のみならず、資源の枯渇懸念から中国政府は採取制限、輸出規制などもはじめた。そのため近年、日本国内でも人工栽培を始めた企業が出てきました。産業としての栽培が国内でしばらくなされていなかったため、栽培法は研究途上ではありますが各地で栽培がはじまっている。甲州市も歴史ある「甘草の里」として、試験的に栽培を開始している。いずれ耕作放棄地などの有効利用や商品化、甘草をめぐる文化観光振興など地域振興につなげたいと考えている。
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旧 高野家住宅 『主屋』
時 代 :江戸後期
構造及び形式等:桁行 24.8m、梁間 10.9m、背面庇付、一重三階、切妻造、茅葺形銅板葺
指 定 番 号:01200 重要文化財
重文指定年月日:1953.03.31(昭和28.03.31)
附指定 :地実棚、裏門、座敷門
解 説 :高野家は、江戸初期頃より薬草である甘草の栽培を始めて栄えた。大きな切妻屋根の前面中央に突上げ屋根を設ける外観は当地方民家の特徴をよく示す。小屋の内部は3階になっていて、かつては2・3階を養蚕に使用し、突上げ屋根はその採光を目的とする。大黒柱を2階に通し、上端部の股で3階床を受るなど珍しい技法をみせる。
『巽蔵』『馬屋』『東門』『文庫蔵』『小屋』
構造及び形式等:『巽蔵』土蔵造、桁行10.6m、梁間4.5m、二階建、切妻造、北面庇附属、こけら葺
・ 『馬屋』桁行9.4m、梁間3.6m、切妻造、茅葺
・ 『東門』一間薬医門、切妻造、茅葺
・ 『文庫蔵』土蔵造、桁行7.6m、梁間4.5m、二階建、切妻造、
南面及び西面張出附属、東面付属屋 桁行9.2m、梁間5.0m、
二階建、切妻造、桟瓦葺
・ 『小屋』桁行8.2m、梁間4.6m、切妻造、茅葺(鉄板仮葺)、東面、
西面及び北面庇附属、鉄板葺
重文指定年月日:1996.07.09(平成8.07.09)
解 説 :髙野家は德川幕府に收める甘草を裁培していた家で現在の建物は享保頃の建立と思われる。
(文化庁 国指定文化財等データベースより抜粋)
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旧高野家住宅 主屋 巽蔵 馬屋 東門 文庫蔵 小屋 附地実棚、裏門、座敷門、宅地
国指定 重要文化財(建造物):昭和28年3月31日、平成8年7月9日追加指定
所有者又は管理者 甲州市
住宅は19世紀初頭の建築と考えられ、桁行十三間半(24.8m)、梁間六間(10.9m)あり、屋根は大棟を東西に通した切妻造、茅葺型銅板葺で、南面中央部に2段の突き上げ屋根を設けた大型民家である。屋根を支える柱は高く棟まで通る棟持柱で、これに梁を重ねて渡した間に見せ貫を通し漆喰塗とした妻璧の構造は、優れた美観を呈している。 (山梨県hp 山梨の文化財ガイド より)
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