物語
Old Tale
#1600
華光院 火渡り祈願祭
ソース場所:華光院 甲府市元紺屋町33
●ソース元 :・ 法要の説明については華光院さんに取材させていただきました。
●画像撮影 : 2022年04月10日
●データ公開 : 2022年04月19日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。
【概要】四月に入り、学生も社会人も新しい生活が開始され、人々が、少しの緊張と華やいだ気持ちを持つ頃。甲府駅北東の華光院(真言宗智山派 真如山華光院良林寺)では、「柴燈大護摩供・火渡祈願祭」が催されます。
(毎年四月第二週の日曜日午前中に催されていますが、感染症その他の影響で大規模な法要を行わない時もありますので、お出かけの時はご確認ください)
近隣の大蔵経寺といった同宗派寺院だけでなく、成田山深川不動堂といった関東一円の同宗派有縁寺院からも多くの僧侶が応援に駆け付け、盛大かつ圧巻の法要が行われます。
また、境内には近隣の飲食関係のお店による軽食、お菓子や、野菜の販売、子供くじといった、大人も子供も安心して楽しめるような出店も並び、家族連れで楽しめるお祭りです。
柴燈大護摩供[サイトウオオゴマク]とは、野外で行う護摩法要の事で、空海の孫弟子 聖宝理源大師が初めて行ったと言われており、真言宗の修験道の法流を継ぐ寺院で行われています。
本来、山中修行であり、正式な仏具を用意する事も困難で、山中の柴や薪で壇を築き、護摩法要しました。
現在は山中ではなく、寺院境内会場にて行われますが、山中修行であった故事に倣い、法要は山伏が山中で法要に善い場所を探し出す様子から再現されます。祭壇に適した材木や柴を探し、それらを切り出し、祭壇を築く様子が再現されていく。祭壇が築かれたところで、四方に矢を射て魔を払い、護摩壇に火を入れます。
護摩壇からはもうもうと煙があがり、炎が燃え盛っていきます。山伏たちが炎をコントロールして、護摩供に適した状態にしたところから、読経を唱えながら祈願の壇木が護摩壇の中へ投げ込まれていきます。また、一般の人も護摩木に願い事と氏名を浄書し、護摩壇の中へ次々と投げ入れていきます。
このようにして、願い事を記した壇木、護摩木をお焚き上げし、心願成就を祈願します。
燃え盛る炎が落ち着いてきたら、護摩壇を渡りやすいよう均し、火渡祈願を行います。導師や山伏の後に、一般の人も「世界平和」や「家内安全」等、それぞれの思いを胸に、護摩壇の上を渡っていきます。
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山梨各地に伝わる昔話や伝説、言い伝えを収録しています。昔話等の舞台となった地域や場所、物品が特定できたものは取材によって現在の状態を撮影し、その画像も紹介しています。