


物語
Old Tale
#0323
鼻取山
ソース場所:笛吹市八代町竹居5051 花鳥山公園
●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
・ 現地説明板
●画像撮影 : 2015年07月02日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。












[概 要] 笛吹市八代町にある花鳥山は、昔「鼻取山」と呼ばれていたという話がある。古くから交通の要所である若彦路を一望する立地のため、この場所を争って亡くなった武者の耳鼻を切り取り京観[ケイカン]を築いたという。 ただ、山道を歩きこの場所に辿り着いた時、美しい景色が開けるので花鳥山と呼んだ。というのに相応しい景観が楽しめる場所です。
花鳥山
竹居の東にある一小丘で、附近に陣ガ平という所があり、昔穴山伊予守信永が南部某と戦って敗走したところだという。傍に首塚があり、この戦いに死んだ人々の耳鼻を切り、京観を築いたから鼻取山と名づけた由。毎夜この山から燐火が出て東南に走り、夜明け頃鳥坂峠の辺に至る。村人はこれを花鳥の火の霊(たま)と称し、見慣れて怪しまないという。一説には、山中桜樹が多いから花鳥山というとも伝えている。 (東山梨郡誌)
土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
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笛吹市指定天然記念物
、 花鳥山一本杉
、 平成六年三月三十一日 指定
花鳥山一本杉は、御坂山系から西にのびる支脈の先端に位置する花鳥山にあり、両町における屈指の巨木である。
この木は、元来二本のものが合着したもので、幹は空洞になっているが、樹勢は旺盛である。樹齢は明らかではないが、『甲斐国誌』(一八一六年)には、「花鳥山ノ富士塚ト伝フニ太サ五抱余リノ杉樹アリ、下ニ日本武ノ尊・浅間明神ヲ祀ル」とある。
甲府盆地や南アルプス連峰が望める景勝の地にあるので、遠方からも眺める事ができ、『花鳥山の一本杉』と呼ばれ親しまれている。
・ 規模 樹 高 二十五 メートル
、 根 廻 り 八.六七メートル
、 目通り幹囲 八.〇六メートル
、 御坂町教育委員会
、 八代町教育委員会 (現地説明板より)
今では、リニア実験線の鑑賞スポットとしても知られている。
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