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「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

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The “YAMANASHI DESIGN ARCHIVE” is a project in Yamanashi prefecture that distributes the design sources of shapes and patterns of fine goods that have been passed down in Yamanashi prefecture since the past, colors from nature, old tales and legends that have been passed down to the present, and written material that has existed in the region since ancient times through a digital format for industrial use. Please make use of these sources for product development, education and research, service development, etc.

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#0310

鬼の湯

ソース場所:甲府市湯村3-15 柳屋従業員宿舎P内「谷の湯」跡


●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会 
       ・ 現地説明板            
●画像撮影  : 2015年11月13日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

[概 要]  湯村温泉郷に古くから有った源泉「谷の湯」は、別名「鬼の湯」とも呼ばれていた。

鬼の湯

昔旗本の多田三八、湯村に湯治しようとして甲府へ来る途中、馬に乗って天目山の麓を通ると、杉の大木の枝上より怪物が怖ろしい腕を伸ばし、三八!と呼んで頭を掴んだ。三八も勇者故刀を抜いて頭上を切り払うと、丈八尺ばかりの天狗の片翅を切り落とした。三八はその翅を持って湯村に来て入浴していると、雨風の烈しい日に巨大の法師が来て入浴した。よほどの金創を負っているので問うてみると、以前に多田三八と戯れて手を負ったと答えた。三八はこれを聞いて刀を抜いて飛びかかると、法師は驚いて湯村地蔵の山へ逃げ登り、三八はこれを追ったが、ついに見失うた。今も多田氏は天狗の翅を所持する由で、それ以来この湯を鬼の湯という。 (裏見寒話。西山梨郡誌)

土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
湯村温泉郷(柳屋とNACの間にある駐車場)に「谷の湯」跡の表示があるが、ここが「鬼の湯」があった場所といわれている。 (谷←鬼が訛った)
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谷の湯
貞和三年 大覚禅師の草創したもの。禅師は漢土から日本に渡り、信濃に留まっていた時、一夜、甲斐国に名湯が涌くから開くがよいとの夢を見た。禅師は甲斐国に至り塩沢寺に滞在する中、芦の生えた谷間に湯煙の立つのを見て、芦を刈ってみると果たして温泉が涌いていた。これを開いて湯村の温泉とし、谷に湯と呼んだ。後には武田信玄公も親しく入浴したという。 (西山梨郡誌)

土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会

*貞和三年は西暦1347年いわゆる室町時代であるが、「谷の湯」がもっと昔、平安時代に発見されたという言い伝えもある。

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湯村八蹟「谷の湯」の跡
湯村の古い源泉の一つで「谷の湯」と云われた温泉がここにありました。 この場所に昭和三十五年頃まで湧いていたと云われております。  名前のいわれは不明ですが「鬼の湯」がなまったものではないかと云われております。「鬼」は神通力を示しているのでしょう。  塩沢寺門前にあって湯量の多い源泉で、内湯施設と富士野屋内湯に引湯しており、その湯尻は流れて「馬の湯」と呼ばれる。昔は人間よりも大切にされた農耕馬の疲れを癒す 馬の温泉療養に使われておりました。(馬の湯は現 和泉愛児園内)ここも昭和のはじめボーリングして野良湯、富士野屋、柳屋などの源泉がまわりに出来て共同浴場はおわりになりました。           湯村ふるさと会(現地説明板より)

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この地は、東京国立博物館所蔵の葛飾北斎筆「勝景奇覧 甲州湯村」に描かれる古くからの温泉地です。

このデザインソースに関連する場所

35.683515, 138.546995

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山梨各地に伝わる昔話や伝説、言い伝えを収録しています。昔話等の舞台となった地域や場所、物品が特定できたものは取材によって現在の状態を撮影し、その画像も紹介しています。