


物語
Old Tale
#0578
声聞寺(しょうもんじ)の由来
ソース場所:北杜市長坂町大八田1563-1
●ソース元 :・ 長坂町教育委員会(平成12年)「長坂のむかし話」 長坂町役場
●画像撮影 : 2015年11月12日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。










[概 要]北杜市長坂町大八田の声聞寺の由来は、昔、信心深い夫婦の夢枕に夫婦の名を呼ぶ声が聞こえ「近くのお堂の焼け跡に観世音の化身が現れるのでそれを大切に祀れ」というお告げがあった。探すと観世音菩薩像があり、お堂を建て、それを大切に祀り続けていると伝えられている。
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声聞寺(しょうもんじ)の由来 (大八田)
大八田の東原に、「馬頭さん」と呼ばれ親しまれている、声聞寺というお寺があります。ここの観音堂には、新羅三郎義光の守護仏であったといわれる馬頭観世音が祀られています。観世音は、「悩める世間の人々の声を聞いてくれる」慈悲深い観音さまで、人々の悩みや願いを聞き苦しみをとり除くために、三十三の姿に身を変えて悩める人を安楽へと導いてくれるありがたい菩薩さまです。
昔、このあたりに、孫四郎夫婦が住んでいました。
ある夜、夢枕に「孫四郎、孫四郎」と呼ぶ声とともに、「近くのお堂の焼け跡付近を探せ、さすれば観世音の化身が現われる。それを大切に祀るように」というお告げがありました。
翌朝、孫四郎夫婦がその場所を探すと、ピカピカと光るものが現われました。
夫婦は、それを大切に祀り続けました。
それから四〇〇年、今でもその時のものだと言い伝えられるものが、観音堂に大切に祀られています。
「声聞寺」は、観世音の人々の声を聞き入れる御心と、「孫四郎」と連呼した声が聞こえたところから、寺の名前がついたと言われています。
また、「声聞寺」は逸見三十三祈願所の第二十六番札所になっていて、御詠歌では「ありがたや 声聞寺の観世音 いつも絶えせぬ 駒の足音」と詠まれています。
(冨高照美)
長坂町教育委員会(平成12年)「長坂のむかし話」 長坂町役場
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