0579│白山神社の由来と伝承     

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ソース場所:北杜市長坂町夏秋948

●ソース元 :・ 長坂町教育委員会(平成12年)「長坂のむかし話」 長坂町役場 
●画像撮影  : 2015年11月12日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

[概 要] 北杜市長坂町夏秋の白山神社は、室町時代に加賀の白山比咩神社から勧請されたといわれていて、縁結び、家庭円満、歯痛平癒に御利益があると云われ、武田信玄公も信州進攻の途中立ち寄ったと伝えられている。 また、白山神社の祭神が、白馬を可愛がっていたが、ある時、お出かけの際、この馬が急に暴れだし振り落とされた祭神が怪我をされたから、この村では白馬を飼う事は禁忌とされていたと云う。

白山神社の由来と伝承     (夏秋)

夏秋地区の北の森に、白山神社がある。この神社は、約五三〇年前、後土御門(ごつちみかど)天皇の文明年間に加賀国(石川県)白山比咩(しらやまひめ)神社から勧請されたといわれている。社殿は、桃山時代の創建で文化的価値の高いものである。
御祭神は、伊邪那岐命(いぎなきのみこと)、伊邪那美命(いぎなみのみこと)、菊理姫命(くくりひめのみこと)の三柱である。伊邪那岐命と伊邪那美命はたがいに誘い合われ縁結びをなされた夫婦神であり、また国生みの神である。菊理姫命はお子神で、仲を取り持たれる神といわれている。
このことから、白山さまは縁結ぴと家庭円満にご利益があるといわれている。
また、歯に関係の深い神様としても信仰を集めている。歯痛の時には、お賽銭を供え歯痛平癒を祈願し、快癒したときは感謝の心をこめて、賽銭とともに萩の木の楊枝を自作し、それを持ってお礼のお参りをしたという。
武田信玄公も信州進攻の途次、歯痛に悩まされて白山さまに歯痛治癒をお祈りし、さらに戦勝へのご加護を願い社頭修復の資として甲州金五両を寄進状を添えて供進したと伝えられている。
また、白山さまのご祭神は、白馬を大変可愛がっておられ、お出かけの時はいつもこの馬に乗られた。ある時、村内の様子を見ようとこの馬でお出かけになった。
何に驚いたのか、馬が急に暴れだし、はずみでご祭神は落とされて怪我をしてしまった。村の人たちは、これをお気の毒に思い、以後、村人は栗毛や黒の馬は飼っても白馬を飼うことはしなくなったそうである。    (内田元和)

長坂町教育委員会(平成12年)「長坂のむかし話」 長坂町役場

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