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「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、 産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

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#1129

鎧堂観音

ソース場所:北杜市高根町蔵原 浄光寺 鎧堂観音


●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
       ・ 現地説明板  
●画像撮影  : 2014年09月14日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

【概要】 武田氏の始祖である新羅三郎義光は十一面観音への信仰が厚く、念持仏として十一面観音を身近に置き各地を転戦すると異形の猛将が出没して彼を助けてくれた。凱旋すると堂宇を建て十一面観音を祀り、自らの甲冑一領を奉納した。北杜市高根町の浄光寺 鎧堂観音がそれである。

鎧堂観音
浄光寺の十一面観世音を鎧堂観音という。武田氏の始祖 新羅三郎義光は十一面観世音への信仰厚く、信州へ出陣の際この観世音に祈誓し、堂前で鎧を着して出陣し勝利を得た。後にこの鎧を堂に納めたので鎧堂の名が起こり、また彼が奉じた仏供田を鎧田といい、今もその地名が残っている。 (北巨摩郡誌)

又この観音は馬を愛し、馬の守護仏だといわれている。百年程前、この観音の縁日に、或る商人が馬肉を煮て売った。すると忽ち黒雲が捲いて大夕立となり、煮売り商人の戸板へ落雷して、一物も余さず叩き破ってしまった。それ以来この観音の祭りには、馬肉は決して売らないという。  (口碑伝説集)

土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会 より
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鎧堂観卋音由緒
本尊十一面観卋音菩薩は弘法大師の御霊作にして
今より九百余年前、武田氏始祖 新羅三郎義光公は京都にありしが、兄 義家公 奥羽征伐の軍利あらざるを聞き、官を棄てて赴援す。此の行いに念持仏として常に崇信篤き 十一面観音を奉持せるに異形の猛将鬼変出没して公を擁護せり、その凱旋するや大士尊崇愈深く 当寺山林中に地を相し殿堂 廻廊 楼門等を建て霊体を納め 併せて自ら着用せる甲冑 一領を奉献す。 此の故に鎧堂と称し奉る。 又 数項の仏供田をも寄進し 今も 鎧田 の地名存す。
其の後 武田氏 國を治し卋々之に帰依すること衰へず。 信玄公の師を信州に出すや当 観世音に賽し戦勝を祈願せしに その軍 果たして利あらずということなく竟に  武田氏の祈願所とせられたり、前述の霊仏 霊地なるを以って徳川氏に至り 大士供羪の費として朱印八石を附せられ衆庶の往来と建物修理費勧募が許される等 庇護を受け遠近信仰の中心として現在に至る。     (境内の説明板より)

このデザインソースに関連する場所

山梨県北杜市高根町藏原2736−1 鎧堂観世音菩薩

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