物語
Old Tale
#1115
油揚取の狐
ソース場所:甲府市相生3-5 光澤寺
●ソース元 :・ 裏見寒話 追加 怪談 の項より 甲斐志料刊行会 編『甲斐志料集成』3,甲斐志料刊行会,昭和7至10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1240842 (参照 2024-05-24)
●画像撮影 : 2015年11月05日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。
[概 要] 今は光沢寺境内を青沼通りが貫き、平和通りへと車が行きかう道となっていますが、以前は三吉通りから西側は光沢寺の参道で、その先、光沢寺の境内は夕方になると随分さみしくて、荒川上空を群れる蝙蝠が墓地上空まで巡ってきたりで、和洋の肝試し気分になるような場所でした。裏見寒話が書かれた江戸時代も、ここは代官町南のさみしい所だったのでしょう。いたずら狐が闊歩していて、鉄砲を持った人が恐い噂を撃ちぬいたようです。
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油揚取の狐
府下 光澤寺境内の藪は、代官町へ抜ける横丁である。この道を 油揚げ、豆腐を持って通ると たちまち無くなってしまう。商人等も度々取られると云う。器に入れ、風呂敷に包んで通っても取られる。これは、この薮に古狐が棲んでいて、このような妖をなすという。その後、小川 何某と云う人が、この狐を鉄砲で撃ち殺した。それより後は、この妖はないと云う。
裏見寒話 追加 怪談 の項より・・・「甲斐志料集成」3 p248
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