


物語
Old Tale
#1130
鈴石
ソース場所:北杜市高根町下黒澤2799 原山神社
●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
●画像撮影 : 2015年11月12日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。










[概要] 昔、若神子から甲府への坂道に、大石がありなかなか霊験あらたかなので「鈴石」と呼ばれ評判だった。そんな石を路傍に置いておくなんて勿体ないと、良い場所に移すことにして、今の原山神社の場所まで運ぶと、動かなくなったのでここに鈴石を安置し、原山神社を勧請したと伝わる。
鈴石
若神子から甲府へ行く坂道に、昔大きい石があって、月夜の晩などには独りでチリチリと鳴ったから、村人はこれを鈴石と呼んだ。この石に種々の祈願をかけると、お聴き届けになる時は石の中で鈴が鳴るが、良からぬことをお願いして、お聴き届けがない時は鈴が鳴らぬ。こんなあらたかな鈴石様を路傍においては勿体ないと、黒沢村へ移すこととし、太い綱を巻きつけて全村総出で引いた。ところが今の原山神社の辺りまで来ると鈴石は動かなくなり、お伺いを立てると、鈴石様は「ここが宜しい」というので、鈴石をここに安置し、これを御神体として、その上に現在の原山神社を勧請したものだという。(口碑伝説集) 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
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