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「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、 産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

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物語

Old Tale

#0336

法論石

ソース場所:南巨摩郡富士川町小室3063 徳栄山妙法寺


●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会    
●画像撮影  : 2014年10月17日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

【概要】  日蓮伝説  その昔、富士川町小室の辺りは真言宗の勢力が強かった。ここへ日蓮が訪れ蛭に困っている人々を法力で助けた(アーカイブ0392「土録の蛭」)。これにより日蓮が、人々の心をつかんだ事に怒った真言宗の高僧(恵朝とも善智とも伝わる)は、日蓮と仏法を論議し打ち負かそうとしたが、日蓮に負けてしまった(アーカイブ0336「法論石」)。ここで負けた事をうらみ彼は日蓮の毒殺を企てたが、是もまた失敗してついに日蓮の弟子となった(アーカイブ0386「逆さ銀杏」)。

法論石

文永の頃、真言修験者肥前阿闍梨恵朝なるもの、東三十三カ国の頭領として小室山を営み、勢力があったが、文永十一年日蓮(五十三歳)身延山に上る途次この地を過ぎ、小室山の登り口土録(ドロク)に来られた。路傍に左右一丈二尺、前後六尺、高さ七尺の大石あり、その上に座して眺めると、丁度五月二十八日田植えの最中で、早乙女が手足に喰入る蛭を殺すのを見て、日蓮は「一匹の虫を殺しても殺生の罪となる。余がこの虫害を除いてやろう」と、祈り呪詛して蛭が人血を吸うことを封じた。目前にこの法徳を見た男女は日蓮を合掌礼拝して帰依渇仰した。
恵朝これを聞いて大いに怒り、日蓮と仏法を論議しようとそこへ出て来た。日蓮は悠然と石上に坐して恵朝と問答数刻、種々な法論呪術を闘わし、日蓮は坐せる所の大石を法息にて空中に吹き上げ、数珠を直立させて人々を驚かしたが、恵朝にそれ程の法力なく、ついに屈服して日蓮の法弟となり、名を日傳と改め、小室山を改宗して日蓮宗の寺院とし、徳栄山妙法寺と称した。この石を法論石または吹き上げ法論石といい、今石上に小さい堂宇があり、妙石山懸腰寺と称する。 (甲山峡水)

土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会

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他のお話とも関わる物語なので、簡単な流れを記載します。他のお話もお楽しみください。

その昔、富士川町小室の辺りは真言宗の勢力が強かった。ここへ日蓮が訪れ蛭に困っている人々を法力で助けた(アーカイブ0392「土録の蛭」)。これにより、人々の心をつかんだ事に怒った真言宗の高僧(恵朝とも善智とも伝わる)は、日蓮と仏法を論議し打ち負かそうとしたが、日蓮に負けてしまった(アーカイブ0336「法論石」)。ここでまた負けた事をうらみ彼は日蓮の毒殺を企てたが、是もまた失敗してついに日蓮の弟子となった(アーカイブ0386「逆さ銀杏」)。

おまけ  「逆さ銀杏」事件では、一匹の白犬が命を落とした。日蓮伝説の彼の法力を持ってすれば、この犬も生き返ることが出来たかもしれない、だが白犬の命には意味があり、この小さな命が真言宗の高僧の目を覚ますきっかけになったということでしょう。そして、犬は日蓮によって供養されました。日蓮の身代わりとなり、日蓮自らが犬のために立てた塔婆には威徳霊験があるとされ、仏像の材にする等大切に使われ、今でも身延山の宝物館に収められている。いつでも見れるとは限らないがこの一連の流れを思い出して見ていただけたらと思います。

このデザインソースに関連する場所

南巨摩郡富士川町小室3063 妙法寺

Old Tale
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物語

山梨各地に伝わる昔話や伝説、言い伝えを収録しています。昔話等の舞台となった地域や場所、物品が特定できたものは取材によって現在の状態を撮影し、その画像も紹介しています。