


物語
Old Tale
#0387
紐掛け石
ソース場所:南巨摩郡身延町粟倉
●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
・ 現地説明板
●画像撮影 : 2015年11月11日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。








【概要】 大昔、甲斐の盆地が湖だった。これを国母地蔵が穴切明神と蹴裂明神に相談し、山に穴をあけ、瀬立不動に手伝わせ富士川を流し甲府盆地を造った。この時、紐をかけて引っ張った岩が「紐掛け石」と云い、その証拠に、その岩には沢山の貝殻がびっしり付いている。
昔甲斐の盆地が一面の湖水であった時、東光寺の国母地蔵と、鰍沢の蹴裂明神で、鰍沢の下の岩石を切り開いて、一国の水を落とされた。そのとき紐をかけて引っぱった岩が紐掛け石といい、今もその岩にはあさり、はまぐり等の貝の化石が残っているという。 (西山梨郡誌)
土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
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自然記念物 小原島の貝化石
この岩には二枚貝や巻貝の化石が豊富に含まれており、本県の限られた大型化石の産地として貴重なので自然記念物に指定されています。
代表的な化石はタマキガイ、マルスダレガイ、イタヤガイ、フネガイ、ツノガイ、トマヤガイ、オオシラスナガイ、ニシキウズ等です。これらの化石は、地球の歴史を調べたり生物の進化をたどるうえで重要な意義をもつものです。この化石を採取すると、条例の規定により罰せられます。
みんなで大切に保護しましょう。 山梨県 (現地説明板より)
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今からおよそ500万年前、富士山もまだなかったころ甲府盆地はまだ海の底でした。富士川の辺りが海峡のように狭まってはいましたが、甲府盆地の辺りまで海が入り込んでいました。なので、身延町で貝の化石を見れたり、旧中道町で海の藻の化石を見つけることが出来たりした。その場所は川のすぐ脇などではなく思いのほか山に入る辺りで見れたりしたのだから、この辺りまで湖だったに違いないと思ったのだろう。
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「YAMANASHI DESIGN ARCHIVE」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

