0393│建長寺の狸僧(韮崎市清哲町青木2878 常光寺)

ソース場所:韮崎市清哲町青木2878 常光寺
●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
●画像撮影 : 2015年10月18日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。
[概 要]
常光寺本堂の方丈の間にある四本の杉戸に、鎌倉建長寺住職の描いたという松の絵がある。昔建長寺境内の古狸が、住職を食い殺して自ら住職に化け、末寺を巡遊してこの寺に至った。住職は庭前の老松を見て、この松は近く枯死するから、記念に松の絵を描こうといい、用意が整うと、一切の人を断って筆を揮ったが、これが皆尻尾で描いたものである。その後予言どおり彼の松は枯死し、又住職はこの寺を出発したが、台が原の辺りで番犬に噛み殺されたという。 (口碑伝説集)
土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
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当の建長寺では、建長寺の山門の再建(江戸時代)のため、長年建長寺に住み着いた狸がお金を集めて廻ったが、籠で移動中、犬に噛み殺された。という「狸の三門」という話がある。
「建長寺の狸和尚」は、建長寺のある神奈川県をはじめ、東京、長野、静岡、山梨などで主に語られています。当アーカイブ上でも何話か収録しているので読み比べてみてください。
このデザインソースに関連する場所
韮崎市清哲町青木2878