0399│琴路の悲恋

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ソース場所:南巨摩郡早川町湯島

●ソース元 :・ 山梨県連合婦人会 編集・発行(平成元年)「ふるさとやまなしの民話」   
●画像撮影  : 2015年10月20日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

[概 要]

琴路の悲恋

早川町の北のはずれに「奈良田」という集落があります。この奈良田に
♪ ほれてかよえば千里も一里
保の琴路は五里かよった ♪
という民謡「奈良田追分」があります。この民謡の主人公の吾平は、奈良田の曲げ物職人で、早川ぞいに二十キロメートルほど下流の保という集落の「琴路」という娘さんと恋仲でした。
琴路は恋しい吾平に会うため、ローソクを頭の上に立ててともし、糸をつむいでオンケ(船脚)にためながら、保から奈良田まで二十キロメートルの山路を毎夜かようのです。
はじめのうちは、吾平も心よく迎えていましたが、しまいには気味が悪くなり、家の入り口にかぎをかけて入れないようにしてしまいましたが、それでも戸のすき間から琴路はスーッと入って来るのです。
吾平はおもいあまって、この山道の途中の崖にかかっている桟橋の杭をノコギリで切っておきました。
そうとも知らず、いつものように通りかかった琴路は、あわれ桟橋もろとも崖下に落ちて死んでしまいました。
これは江戸時代のお話ですが、昭和二十八年にこの物語を永く伝え残し、さらには琴路の霊をなぐさめるため県道端へ「宝篋印塔」をたてられました。(早川町)
山梨県連合婦人会 編集・発行(平成元年)「ふるさとやまなしの民話」

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