1160│弘法水

ソース場所:北杜市高根町清里 大門ダム近く
●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
●画像撮影 : 201年月日
●データ公開 : 2017年01月05日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。
[概要] 北杜市高根町の大門ダム管理事務所北方向に「弘法水」と呼ばれる湧き水がある。昔、水場が無く難儀していた旅人を憐れんで、弘法大師が錫杖で地を突くと清水が湧き出したという。大昔噴火した八ヶ岳の麓は、降った雨がすぐに地中にしみこんでしまい水利が悪い所が多いです。ここは川俣川と大門川に挟まれた場所ではありますが、それでも川から少し離れてしまうと水に難儀してしまう場所だったのでしょう。
弘法水 北巨摩郡安都玉村長沢
昔、弘法大師が念場ガ原を通ったとき、三里の間水が無いため、旅人の難儀を憐れんで、持っていた杖で地をついたら忽ち清水が湧きだした。この弘法水は味噌を醸造するのに特に適していたので、今から百年ばかり前、甲府の「たくま」という味噌屋が、味噌を造るのにこの水を用い、毎日十数頭の馬に弘法水を運ばせた。この水を入れると味噌の味が良くなって たくま は繁盛し、お礼に清水の傍に弘法大師の石像を刻んで建立した。今も近郷の村人は、味噌煮が始まるとこの弘法水を汲みに来るし、又この石像は百日咳に効き目があるといって、この石像をさすりに来るものが多い。 (口碑伝説集)
土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
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大門ダム管理事務所近く、舗装路から分かれる土道沿い
このデザインソースに関連する場所
35.876715,138.432383