


物語
Old Tale
#1167
八人塚
ソース場所:南巨摩郡早川町早川
●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
●画像撮影 : 201年月日
●データ公開 : 2017年01月05日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。
[概要] 早川町早川は、部落の入り口に一本のつり橋が有るだけで、外からの道が無かった。戦国時代攻め込んできた敵に無数の案山子を畑に立て、大勢いるように見せかけ、敵を退却させた。当時、村を守る郷士はたった八人だけだった。勇敢な八人を葬った八人塚が残っていたという。
八人塚 南巨摩郡都川村早川
早川入りの早川は、部落の入口に名題の釣橋が一筋ある外に入る道がない。人家は昔も今も五十軒、増しも減りもせず、結婚は部落婚の伝統を守っている。戦国のむかし、飛田土佐守が薬袋の木戸口まで押し寄せてきたので、早川の地頭は村人に命じて無数の案山子を造らせ、畑中に立てた。その時味方の守勢は僅か八人であったが、多くの武者人形の案山子を見た飛田勢は、守兵多勢と驚いて退却し去った。今部落の鎮守に岩戸権現を祀ってあるが、昔その附近に案山子を立てて敵に備えた由縁があるので、社の森には今も烏が止まらないし、他の鳥類が畑を荒らすこともない。今も村には人形畠の地名があり、又八人の郷士を葬った八人塚が残っている。 (峡南の伝説)
土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
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