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「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、 産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

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#1276

狐の話

ソース場所:甲府市城東1-7-2 のあたり、甲府市横根町、甲府市 舞鶴城東


●ソース元 :・ 甲府市HP「おはなし小槌」 より
  https://www.city.kofu.yamanashi.jp/senior/ohanashi/index.html
●画像撮影  : 201年月日
●データ公開 : 2017年11月30日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

[概要] いたずら狐は、山道だけでなく甲府の街中でも人を化かしていました。

狐の話
(伊勢四丁目 遠山季代子さんの話)
〔その1〕
昔、舞鶴城の東側が現在のように開けてなく、人家もまばらだった頃、おじいさんとおばあさんの二人が住む経師屋が一軒あった。
その経師屋は、家の前を狐が通ることで有名であった。
ある晩、おじいさんが店番をしていると、若い女性が提灯をさげて、店の前を行ったり来たりする。
おじいさんは「またでたな」と小声で呟いた。
おじいさんは、懐から火打ち石を出してカチンカチンと打った。
すると、若い女性は、煙のように消えてしまったといいます。
〔その2〕
昔、横根町の松原に大きな川が流れていた。
朝、川に通りかかると一人の旦那が川の中を行ったり来たりしていた。結婚式の帰りらしい紋付き羽織袴の姿で、見た人は、可笑しいやら哀れやらで複雑な気持ちだった。
近所の人は、「また、タベやられたな」と噂しあうのでした。
〔その3〕
甲府から石和に向けて馬車鉄道が走っていた頃、甲斐奈神社の東側、金手周辺は一面田んぼであり、鍵形に道路が曲がっていた。
その曲がり角に馬方茶屋があり、馬車の休憩所となっていた。茶屋の前には電信棒があり、五燭の街灯があった。
その当特、稲荷ずしを行商していた若者がいた。
箱に稲荷ずしをいっぱいに詰め、市内を売り歩いていた。
ある日、家を出たまま夜になっても帰ってこなかった。家の人は、心配して若者を朝早くから捜しに出かけた。市内のあっちこっち探したが見つからない。
甲斐奈神社の処に来ると電信棒の周りを回っている人がいる。近づいて見ると若者であった。
売り物の稲荷ずしは、箱に一個も入ってなかったそうだ。

甲府市HP「おはなし小槌」 より
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/senior/ohanashi/index.html

このデザインソースに関連する場所

甲府市城東1-7-2

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