0574│渋沢の女石(道祖神)

Top > Old Tale > 0574│渋沢の女石(道祖神)

ソース場所:北杜市長坂町渋沢

●ソース元 :・ 長坂町教育委員会(平成12年)「長坂のむかし話」 長坂町役場 
●画像撮影  : 2015年11月03日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

[概 要] 道祖神は、集落へ邪霊や悪鬼などが入り込まぬように、集落の境や、道路の辻へ。もしくは集落の守り神として村の中心に置かれています。男女の神様の像が掘られたものがおおいですが、山梨県では球体の石を祀った道祖神が良く見られます。ここの道祖神は、そのハイブリッドなタイプで、大石の横に大人の手が入るほどの穴があいていて、中にはその穴より大きな丸い石が入つているふしぎな石です。

渋沢の女石(道祖神)     (渋沢)

人々が集落を形成し、集団生活をはじめるようになると、自分たちの地域と生活を守るためにいろいろな祈りが生まれました。たとえば、その村に邪霊や悪鬼の類が立ち入らないように遮り跳ね返すための魔除けを村境や道路の辻に置きました。それが道祖神です。祀ったものは、陰陽石や男女二体の結ぴあう姿をかたどったものなどでした。
渋沢の道祖神は、昔から女石と呼ばれている大きな石の上に祠を置いたものです。この大石には横に大人の手が入るほどの穴があいていて、中にはその穴より大きな丸い石が入つているふしぎな石です。昔は、傍に男石もあり、男石女石と呼ばれ、村内はもちろん、近郷近在から子宝に恵まれない人や安産を願う人など大勢のお参りがあったということです。
このあたりには、男石窪、女石窪と呼ばれる地名が今も残っています。
(仲山甲一)

長坂町教育委員会(平成12年)「長坂のむかし話」 長坂町役場

このデザインソースに関連する場所


北杜市長坂町渋沢
ページトップ