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「YAMANASHI DESIGN ARCHIVES」は、山梨県に伝わる過去の優れた物品の造形や模様、自然から得られる色彩、今に伝わる昔話・伝説を、 産業上で使用することのできるデザインソースとしてデジタル化して配信する山梨県のプロジェクトです。

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#0362

借生檜

ソース場所:甲州市塩山小屋敷2256 松尾神社


●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
●画像撮影  : 2015年10月26日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他   : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。

[概 要] 甲州市塩山小屋敷の松尾神社には、神様同士のとんち問答のようなお話が伝わっている。

郷社松尾神社は六所大神ともいって式社である。この社の借生檜(かりうひのき)というのは、六所明神出現の時、地主松尾神に土地一尺(約30センチ)を借りる約束をし、そこへ檜苗を限りなく広く植えつけた。松尾神が、土地はわずか一尺貸しただけなのに、なんでそんなに多くの木を植えるかと問うと、六所神答えて、先に土地一尺を借りたのは土中の深さをいうのであって、面積のことは何も定めてはない。抱きかかえるような檜でも、根は土中に二尺位入るのみである。こんな小さな苗木はいくら植えても差し支えあるまいといったという。 (東山梨郡誌)

土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会

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「総社伝記」のなかに「国府毎に必ず六大神を祀る」とされた。それまで地域の神様として松尾神がいて、松尾神社に祀られていたのが、上記のような決まりにより六神(伊弉諾尊イザナギノミコト、伊弉册尊イザナミノミコト、天照皇大神アマテラススメオオカミ、素盞嗚尊スサノオノミコト、月讀尊ツキヨミノミコト、蛭子命ヒルコノミコト)がやってきて一緒に祀られることになった。  「もともといらした松尾神は大切な神様だけど、朝廷からのお墨付きの六神はもっと大切に祀るのかな?「庇を貸して母屋を取られる」と言ったら失礼なんだろうけど、なんだかなぁ。」そんなことを思った氏子さん達の気持ちが伝わってきたお話でしょうか?

 

 

 

このデザインソースに関連する場所

甲州市塩山小屋敷2256 松尾神社

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