


物語
Old Tale
#1187
穀下げ地蔵(コクサギ地蔵)
ソース場所:甲府市梯町 県道36号沿い コクサギ地蔵
●ソース元 :・ 土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
●画像撮影 : 2017年01月28日
●データ公開 : 2017年01月31日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。












[概要] 農業の神様だったと云われている。雨乞いにも霊感あらたかだったと云われる。昔は、お堂も有ったそうですが、水害で流されてしまったので新しく祀られました。今は、ずいぶん傷んでしまった観音様やお地蔵さんと一緒に並んでいます。
穀下げ地蔵
梯部落にあり、普通こくさぎ地蔵というが、本当は穀下げ地蔵で、農作の豊産を祈るという。もとは地蔵堂に何体も並んでいたが、水害のためお堂も石地蔵も流されて、今は一体だけ道端に立っている。
土橋里木(昭和28年)「甲斐傳説集」山梨民俗の会
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コクサギ地蔵
「上九一色村誌」によると、名前の意味は不明ですが、”穀下げ”に由来し、豊作を叶えてくれる農業神だという説がある。雨乞いのため地蔵を注連縄で巻き、川に入れて祈ると一週間経たないうちに雨が降るという。
昔はお堂もあり、にぎやかにお祭もされていたそうです。昭和20年の水害で流失し、新しいお地蔵さんは水害後に建立されたそうです。
傍らには随分痛んでしまった馬頭観世音像と、折れたり、首だけになってしまったお地蔵様も並んでいます。流失したお地蔵様がどこかから発見され隣に並べたのか、水害で流された他のお地蔵さんも一緒にお祀りしたのか、信心ぶかい人たちの多いこの地にお地蔵さんも帰ってきたかったのかもしれませんね。
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