


物語
Old Tale
#1117
蚊帳の怨霊
ソース場所:甲府市太田町5-16 一蓮寺
●ソース元 :・ 甲府市HP「おはなし小槌」 より https://www.city.kofu.yamanashi.jp/senior/ohanashi/index.html
●画像撮影 : 2015年05月29日
●データ公開 : 2016年06月24日
●提供データ : テキストデータ、JPEG
●データ利用 : なし
●その他 : デザインソースの利用に際しては許諾が必要になります。


[概 要] 時は幕末の頃、将来を約束し合った男女がいた。ところが、女は癩病(ハンセン病)に罹患してしまう。男は逃げ出してしまい、残された女は次第に病の進行する中、ある夏の夜、蚊帳の中で自害した。その蚊帳は古着屋に渡り、逃げ出した男の床に下げられ、自害した女の幽霊を呼び起こすことになってしまった。その後、蚊帳は次々と持ち主を変えたが、女の霊は鎮められることなく、ついには一蓮寺で僧たちの手で慰め、焼き払われる事になったと云う。
蚊長の怨霊
(市民読本甲府の今昔より)
慶応二年の頃、八日町の呉服屋・・・屋の総領徳太郎は、小原差出の磯の料理屋水屋の女中と将来を約して、恋仲となった。
ところが、この女中癩病に犯され、五体の腐れゆくのに徳太郎は愛想をつかして寄りつかぬのを怨み、夏の夜、蚊帳の中で自害して果ててしまった。
そして血に染まった蚊帳は、甲府の古着商人の手に渡った。
一方、徳太郎は、勘当され、出入りの大工方へ身を寄せていると、大工、徳太郎のため古着屋から蚊帳を買い来り、吊り与えると、その夜から自殺した女中の幽霊が現れた。
こうして蚊帳は次き次ぎと人の手に渡り、怨霊騒ぎとなり、ついに一蓮寺境内に名僧集まり蚊帳は焼きはらわれてしまったということである。
甲府市HP「おはなし小槌」 より
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/senior/ohanashi/index.html
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